橋本治は、おそろしいほど著作がある。論じるテーマも多彩で、いわば、なんでも評論家である。私は、今年初めて、橋本治の本を読んだ(533冊目『失われた近代を求めてⅠ 言文一致体の誕生』)。過去記事にも書いたように、何の中身もない本だった。はっきり言って読むだけ時間の無駄だった。以来、私は橋本の本は二度と読まないことを誓ったのだが、今回、仕事の関係上、いたしかたなく、橋本の『古典を読んでみましょう』という本を読んだ。そして、案の定、この本もひどい本だった。 細かな過誤をあげれば切りがないが、なかでも飛び切りひどいものをいくつかあげておこう。橋本は、平仮名だらけで読みにくい平安和文が当時のひとはなぜ読めたのかという問いに対して、「そこに『知っている言葉』が並んでいたから、それをピックアップして意味をとりながら読むことができた」と言っている(50頁)。勿論、これは間違いである。文章の読みやすさは、ま
コロナウィルスで兄が亡くなりました。 40代でした。 発症から10日で死亡、家族は濃厚接触者に。保健所からの自宅療養指示、入院先確保の困難。基礎疾患のリスク。 エクモ装着。火葬には立ち会えない。今見える世界。 皆様の安全を願い、遺族から見たこれらの現状をお伝えします。
中国中部・武漢の赤十字病院で、新型コロナウイルス感染症患者の治療に当たる医療従事者(2020年2月16日撮影、資料写真)。(c)STR / AFP 【8月27日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した患者の多くが、退院から1年がたっても倦怠(けんたい)感や息切れなどに苦しんでいることが、新型ウイルスの長期的な健康被害に対する理解を深めることを目的とした中国の新研究で明らかになった。 英医学誌「ランセット(The Lancet)」に27日、COVID-19の後遺症(Long COVID)に関するこれまでで最大規模の研究結果が発表された。 これによると、COVID-19で入院した患者の約半数に、退院の1年後も何らかの後遺症が見られた。最も頻度の高い症状は、倦怠感か筋力低下だった。また、3人に1人に、陽性と診断されてから1年後も息切れが見られた。重症化した患者の場合、こう
※90年代に出版された雑誌記事に書かれた、いじめや暴力に関する具体的な記述を含みます。ご注意下さい。 小山田圭吾氏が開会式の作曲担当と公表されてから、ずっとこの問題を追いかけている。本件はいわゆる「キャンセルカルチャー」の代表例として語られることが多いが、事実確認が曖昧なままバッシングが加熱した事実がある。整理して見やすくするためブログにまとめることにした。追加で確認できたことは加え、一部訂正も含む。 最初に本記事の趣旨をまとめると 小山田圭吾氏が「いじめ」に関してインタビューで答えたのは 「ロッキング・オン ・JAPAN(1994年1月号、いじめに関する記述はP.30に記載)」 「クイック・ジャパン(1995年7月27日 Vol.3号「村上清のいじめ紀行」という企画)」 ※現在はインターネット上で、上記の2記事を全文読むことができる。 ※ロッキング・オン・JAPANについてはkobeni
新型コロナウイルスの影響が長期化する中、ことし7月までに自殺した小中学生や高校生は270人と、年間で過去最多となった去年の同じ時期を上回っています。 例年、夏休み明けのこの時期は、自殺が増える傾向にあることから、支援の現場では危機感を強めています。 厚生労働省の統計によりますと、ことし1月から先月までに自殺した児童生徒の数は暫定値で270人となっていて、年間で過去最多の499人となった去年の同じ時期を29人上回っています。 このうち、小学生は7人、中学生は75人、高校生は188人でした。 去年の子どもの自殺が過去最多となったことをめぐり、対応策を検討した文部科学省の専門家会議は、コロナ禍の影響として、休校で在宅時間が長くなり、家庭に居場所を感じられない子どもが、息苦しい思いをした可能性は否めないと指摘しているほか、学校での活動を通して目標や達成感を得る機会が失われたことや、悩みを相談するこ
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。 桜庭一樹の小説「少女を埋める」の批評をめぐって論争が起こっている。 翻訳家の鴻巣友季子の朝日新聞に掲載された文芸時評における、本作の解説が誤っているので訂正してほしいと著者の桜庭本人から苦情が入ったのだ。 桜庭が問題にしたのは本作のあらすじ紹介とも言える箇所だ。鴻巣は、本作に登場する主人公冬子の母親が父親を介護中に虐待した、としている。桜庭の主張は、本作にそのような描写はないので、それは誤読であり、実際のモデルがいる小説である以上、モデルに被害が及ぶような誤った批評は訂正してもらいたいというものだ。 批評を書いた鴻巣は、「小説というのは、ある種の選択と要約を含まざるを得ません。「すべてを文字化することができない」以上、その余白の解釈へと読み手をいざなうものではないでしょうか」と回
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