年収1000万円を超えると、幸福度は上昇しなくなる! こういった内容の記事を1度や2度読んだことがあるのではないでしょうか。 こうした記事の多くはきっと『お金を沢山稼げば幸せになれると思っているかもしれないけれど、その考えは間違っているかもよ』とか『幸せになるためにはお金だけあってもダメなんだよ』ということを訴えたいのだと思います。 「自分にとって幸せとは何か」を考えることは、人生の指針を持つことにつながる大切な考えだとは思うのですが、安易にこうした記事を鵜呑みして「お金を稼いでも幸せにはなれないんだ」と結論付けることには違和感を覚えます。 そこで、ここでは「お金と幸せの関係性」について、もう少し踏み込んで考えてみることにします。 お金と幸福度の関係性を紐解く研究の歴史 そもそも年収と幸福度に相関関係があるのかどうかという研究は、経済学者のリチャード・イースタリン氏によって1974年に発表