ある日突然、解雇を通告し、そのまま労働者を職場から締め出す「ロックアウト解雇」。日本IBM(本社・東京都中央区)で行われたこの「首切り」は、労働者に屈辱を与え、仕事の誇りも人間関係も奪い去るものでした。JMIU(全日本金属情報機器労働組合)日本アイビーエム支部が「新たなリストラ手法を許さない」と解雇撤回のたたかいに立ち上がっています。(田代正則) 「解雇4要件」逃れの手法 「業績不良」の証拠も示さず 「解雇の前兆は何もなかった」 日本IBM横浜北事務所で社内システム関連の仕事をしている男性(40)が語ります。 書面読み上げ 9月18日、午後5時5分前。本社のセカンドマネジャー(部長級)が職場に来ていました。男性の方へ寄ってきて、「5時からミーティングなので、待っていて」と会議室に行くよう指示しました。待っていると、セカンドマネジャーではなく、知らない2人が入ってきました。人事担当者でした。
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