倉本“こだわりフォーム封印”で新境地 立てていたバットは少し寝かせ気味になった。高く上げていた足は、力感なく軽く上げるようになった。2週間の2軍調整を経て、4日に1軍に昇格したDeNA・倉本寿彦内野手は、新たなフォームを身につけていた。「バットが出やすい形。高須コーチと、ファームでやってきました。結果も出ていました」。 一本足打法から、極端なクローズドスタンスでバットを強く振る。社会人時代にマスターした独特のフォーム。一線級クラスの真っすぐに対応したが、タテの変化にもろかった。2軍落ちする、少し前のことだった。打撃フォームを巡って、中畑監督と衝突した。 中畑監督からすり足気味の打法を勧められていた。一本足打法と使い分けていた。ある日の練習中、報道陣の前で、呼び止められた。 「おまえ、すり足でいくのか?一本足でいくのか?」 「両方でいこうと思います」 「両方って、どうやってやるんだ?」 「相