アメリカ海軍の艦艇に搭載されるレーダーシステムが、ほぼレイセオン社のSPY-6一色に染まりつつあります。同海軍と深い関係にある海上自衛隊の艦艇も、やはり他人事ではなさそうです。なぜSPY-6なのか、その理由を解説します。 アメリカ海軍の艦艇は将来SPY-6だらけに? 2021年現在、アメリカ海軍は原子力空母から強襲揚陸艦、そしてイージス艦に至るまでありとあらゆる水上艦艇を運用しています。しかし、これらの艦艇に搭載されているレーダーは当然ながらそれぞれ別々です。ところがこれからは、アメリカのレイセオン社が開発した最新鋭の高性能レーダーシステムである「SPY-6」の登場によって、その状況が大きく変化することになりそうです。 拡大画像 アーレイバーク級イージス艦フライトIIIの1番艦である「ジャック・H・ルーカス」のイメージ。SPY-6(V)1が搭載される(画像:アメリカ海軍)。 SPY-6は、