宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月24日、小惑星探査機「はやぶさ2」の管制室を報道向けに公開した。同探査機は現在、小惑星リュウグウへの接近運用を続けているところで、この日にはちょうど、8回目の軌道制御(TCM08)が実施された。TCM08後の相対速度は秒速8cm、小惑星までの距離は約38km。到着まで、残りのTCMはいよいよあと2回だ。 小惑星探査機「はやぶさ2」の管制室 管制室が置かれているJAXA相模原キャンパス 管制室を横方向から。こちらの方が広さは分かりやすい 津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネージャ(中央) TCM08の噴射は9時35分頃より2回に分けて実施。1回目はZ軸方向、2回目はY軸方向の制御が行われた。TCMは通常、このようにXYZの方向ごとに行うとのことだが、結果を見てからさらに補正噴射を行う場合もあり、多ければ4~5回実施したこともあるそうだ。 噴射のためのコマ