小宮山洋子厚生労働相がたばこ税を引き上げて1箱当たりの価格を700円にすべきだとの考えを示したことをめぐり、閣内不一致の様相が強まっている。 安住淳財務相は6日の閣議後会見で小宮山厚労相の発言について「個人的な見解。ご高説は承るが、所管は私だ」と不快感を表明。「税という点でいうと、たばこだけを抜き出して議論するのはバランスを欠く」と否定的な見解を示した。 たばこ税の大幅増税は販売減を招いて、逆に税収減にもつながる懸念があり、財務省は消極的。こうした同省の姿勢を安住財務相は代弁した形だ。藤村修官房長官も同日の会見で「(厚労相発言は)就任直後であって個人的な思いを述べたと思う」と述べ、引き上げには慎重な姿勢を示した。 これに対し、小宮山厚労相は同日、「個人的意見というより、厚労省を代表して述べた意見」と強調した。