前回、システムコンサルタントは陸上の十種競技選手のように、様々なことをこなせなければならないと述べた。では、普通のSEをどのように訓練すれば、顧客の経営者と会話ができるシステムコンサルタントに仕立てられるのか。その育成の内容や方法について今回より紹介したい。 システムコンサルタントには、IT技術寄り、IT企画寄り、そして経営寄りの3種類の活動が必要である。IT技術寄りの内容はSEが得意な分野である。ここではビジネス創りに直結するIT企画寄り、経営寄りの視点・スタンスで活動できるコンサルタントの育成を主眼に紹介する。 企業にとって情報システムはナマモノ、生き物である。そのため、経営者の理解、愛情、意思が必要になる。システムに対する関心や理解が経営者に足りない場合、まずそれを正さないとシステムは無意味なものになりかねない。システムは経営の課題である。経営者がきちんとした問題意識とIT活用につい
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