家電からエネルギーまで多角的な事業を掲げるGEを引っ張るイメルトCEO(最高経営責任者)は最近、メディア事業を完全売却したことに加えて、金融事業の分離構想も明かした。 GEを航空エンジンや医療機器といったインフラと各種のエネルギーの会社に転換させる狙いである。さらに春の株主総会では「分析とソフトウエアに大きく投資する」と“分析会社”への転換も宣言している。 イメルトCEOは「話すより聞こう」とか「個人よりチーム」と、わかりやすい言葉で経営方針を示す。インフラ整備のためには、売り込みより相手のニーズを「聞き」、整備から保守まで「チーム」で動くことが大切というわけだ。 そのイメルトCEOが分析とソフトウエアにこだわるのは顧客の問題解決に欠かせないとの認識からだ。エネルギーやインフラは安定運用が欠かせない。「故障する前にそれをデータで予見できるといい」。それがイメルトCEOの考えだ。 すでに昨年