東京都教育庁は六日、都立練馬高校がプールの給水バルブを開栓したまま三十五日間放置し、水道料金七百七十三万円を請求された、と発表した。一校の水道料金としては都内で過去最高。都は例年と比較した上で、約五百十万円分を“無駄遣い”と認定。同校の二十五メートルプールに換算すると、十二杯分に当たる。 都によると、同校は連日の猛暑によるプールの水温上昇で、藻の発生を懸念。七月二十日、水温を下げるため同校の体育教諭(47)がバルブを開栓した。その後、八月十九日にいったんバルブをやや絞ったものの、二十四日まで一度も閉じなかった。 二十三日にメーターの検針に来た都水道局職員の指摘で事態に気付き、翌日閉栓した。 例年もバルブは常時開栓していたが、水を小出しにしており、一日の使用量は二十立方メートル程度で、昨年同期の料金は二百五十二万円だった。しかし今回は大量に給水し、最大で一日約百九十立方メートルの水が出た。