実は、高専でロボコンをやろうなんて思っていなかったんです。たまたま友人の付き添いでロボコン部を見学して、軽い気持ちでアンケートに記入したら、それが入部届だと言われて・・・いつのまにか部員になっていました(笑)。 奈良高専は今でこそ強豪校といわれますが、僕が入学した2007年当時は、地区大会の初戦突破も難しいような状況でした。1年の僕がいきなり設計担当に任命されるくらい、部員数も少なかったです。時間的な拘束はきついし、夏休みもないし、そもそも“うっかり”入部してしまった自分にはしんどいことばかりでしたね。それでも辞めなかったのは、「自分が抜けたらこのチームは立ち行かなくなる」という責任感があったから。先輩も後輩もなく、とにかく全員が必要不可欠な主力メンバーでした。 1年目の地区大会の会場で、「奈良高専なんて弱い」と話す他校の学生の声を耳にしてしまったんです。傷つきましたね。そしてその言葉通り