少し前に、RISC-VのRocket Coreのアウトオブオーダ版、BOOM(Berkeley Out-of-Order Machine) のVersion2がリリースされたことがアナウンスされたが、CARRV (RISC-Vの学術ワークショップ) に向けてその詳細が公開されたので読んでみた。 BOOM v2: an open-source out-of-order RISC-V core | EECS at UC Berkeley 詳細を読み進めていくと、BOOM v2は、BOOM v1で問題となったクリティカルパスの問題を解決すべく設計されたプロセッサのようだ。 一方で、性能(IPC)は約20%低下している。これらの設計情報や性能情報の定量的なものは不明だが、構造的なものについてザックリと説明してある。 まず、BOOM v1を解析した結果、クリティカルパスは以下の4つに存在するとしてい