問題は利上げの効果がどの程度の遅れで経済に浸透していくかだ。 ラガルド氏は引き締めの初期の効果が見え始めているとし、金利変動に敏感なセクターである製造業と建設に特に顕著だと指摘。その上で、「実際に政策の伝達がどの程度強いかが、利上げのインフレに対する効果を左右するだろう。それが政策軌道の見通しに反映されることになる」と述べた。 経済の動向は悪化している。26日発表されたドイツのIfo景況感指数は予想外の大きな低下だった。先週のデータはユーロ圏経済の勢いが6月にほぼ失速したことを示した。 カザークス・ラトビア中銀総裁は27日ブルームバーグテレビジョンに、ユーロ圏の経済は「軟化」の方向にあるが、それだけでインフレ率を低下させるほどの弱さではないと指摘、7月より後の利上げの可能性を示唆した。 ECBの利上げ、7月の後もあり得る-カザークス氏