アメリカン・ニューシネマは、1960年代後半から1970年代にかけてアメリカ合衆国で製作された映画作品群を指す日本独自の呼び名[1][2][3]。 この時期に現れた、従来とは異なる表現やテーマを持った映画作品がアメリカ本国で「ニュー・ハリウッド(New Hollywood)」と呼ばれ、これを指して日本では「アメリカン・ニューシネマ」の語が定着した。どちらの用語も、どの作品を含めるかについては論者によって大きく幅がある[1][2][3]。 ウッドストック・フェスティバルに集まった若者たち(1969年)。「ニュー・ハリウッド」ではこうした若者のアメリカ社会への抵抗やその挫折が主要なテーマになったとみなされ、この見方は日本の「アメリカン・ニューシネマ」定義にも受け継がれた(本文参照)[3][4]。 日本で呼称される「アメリカン・ニューシネマ」について、『現代映画用語事典』(2012)は「アウトロ