昨今の「偽ベートーベン」騒動について思うことを書いておきます。 ゴーストライターがいることは恥でも何でもない そもそも前提として、どんな芸術においても「第三者の力を利用する」ことは別段の悪でも善でもないとぼくは考えます。絵を描くときだって、映画を撮るときだって、楽曲をつくるときだって、文章を書くときだって、「独りで制作しなければダメ」なんてルールはありません。 ダ・ヴィンチとかミケランジェロとか、ルネサンス期の絵画作品なんかは共同制作も多いんですよね。歴史的に見れば、むしろ「独りで制作する」という道の方が珍しいのかもしれません。 なので、今回の作曲の件についても、別にゴーストライターを雇うことが悪いわけじゃないのです。音楽の世界に詳しいわけではないですが、第三者の手を借りて作曲することは、そう珍しいことではないのではないでしょうか。 第三者の手を借りることは悪でもなんでもないと考えると、別