Red Hat の森若です。 本記事は赤帽エンジニアAdvent Calendar 2018の7日目です。 RHEL 7 まで、開発中以外のタイミングでクラッシュするプロセスのcoreを取得するのはなかなか大変でした。デフォルトではプロセスのCWDにcoreファイルを保存しますが、このサイズや個数を制御する標準的な方法がなかったため、「ときどきクラッシュするシステム」の問題を解析するためにcore出力を有効にすると、ファイルシステムがあふれてしまう懸念があったのです。 RHEL8 betaではsystemd-coredumpがデフォルトで有効になっています。 systemd-coredumpはプロセス異常終了時に出力されるcoreファイルを管理する仕組みで、以下のような機能を提供します。 coreファイルを(各プロセスのCWDではなく)あらかじめ決められた場所に保存する systemd-j