VICE PLUS 1994年、今は亡きアダム・ヤウクがベースを掻き毟ると、世界中のスピーカーから「Sabotage」が溢れ出した。スパイク・ジョーンズとBeastie Boysのタッグが繰り出した同曲のミュージック・ヴィデオは、「映像」という触媒があれば、サブカルチャーの崇高さとメインストリームの下世話さが結びつくのを証明した金字塔だ。ふざけているのか真剣なのかまったくわからないビースティーズの演技、レンズの汚れすらプラスにしてしまうスパイク・ジョーンズの創造性、両者が巧みに編集されたMVは、スカムすぎてカテゴライズにも至らない脱力ハードコア・ストリート・アンセム「Sabotage」を、コギャルも聴ける、少しだけパンキッシュなポピュラー・ミュージックにカテゴライズした。 日本インターネット界のゴッドファーザーによる、泥棒まがいの粉骨砕身が結実し、「インターネット」が流行語大賞に選ばれたの