ワープロや表計算、プレゼンテーションなどをひとセットに集めた統合型オフィスソフトウェア(生産性ツール)向けファイルフォーマットのひとつである OpenDocument形式(以下、ODF)が ISO26300として承認され、国際標準となったニュースは耳に新しい。 これを契機に、今回はデジュール標準に従うソフトウェア製品のあり方について考えてみたい。 ODF、デファクト標準、デジュール標準 ところでODFといっても馴染みのない読者が多いことと思う。 ODFは、オフィススィート製品のための汎用ファイルフォーマットである。 現在は、OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards)というe-ビジネス標準を推進する非営利国際団体によってその仕様が管理されている。 もともとはオープンソースソフトウェア