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ブックマーク / is-edge.naist.jp (7)

  • 計算機で言語の謎を明らかにする – NAIST Edge

    こんにちは、自然言語処理研究室助教の能地です。 自然言語処理というのは、コンピュータの上で言語を扱う研究全般を指します。分かりやすい研究分野だと、ある言語の文章を別の言語の文章に変換する機械翻訳などが該当します。私はこの分野の研究を始めて5年ぐらいですが、今日は私がこれまで取り組んできた、自然言語処理の中でも少し変わった切り口の研究を紹介してその面白さを伝えられたらなと思っています。 自然言語処理の大きな目標は、ことばの意味を理解し、人間のように使用できるコンピュータを構築することです。このためにはなぜ人間がことばを理解し、発することができるのか、その仕組みを明らかにしないといけません。つまり、言語の性質そのものに関する理解を深めることが、より高度な自然言語処理のシステムのために必要であるということです。この考えに基づき、すぐに特定の応用に結びつくわけではないけれども、コンピュータを使って

    nhayato
    nhayato 2017/02/03
  • 3Dプリンタを活用した研究(ロボティクス研究室) – NAIST Edge

    3Dプリンタを活用した電動義手-「Finch」と「リアル電動義手(仮)」 何らかの理由により手を失った方は,手の機能を代替する義手を使用します.当研究室では,3Dプリンタを活用した2種の電動義手を開発しています.一つは「Finch」と呼ばれる電動義手で,対向に配置された3指によって高い作業性を実現するものです.もう一つは,「リアル電動義手(仮)」と呼ばれる電動義手で,市販の装飾義手(把持機能はないが外観がリアルな義手)の外観のまま,簡易な把持機能を付加した義手です.いずれも3Dプリンタをフルに活用して,人体とのインタフェースであるソケットも含めて開発しています. 3Dプリンタで義手を開発するメリットは,1)ユーザが少ない義手でも少量から製作できる,2)3DCADを用いて自由度の高い設計ができる,3)短時間で試行錯誤できる,4)少量ならば金型を作るよりも安い,5)サイズ変更が容易,6)一か所

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    nhayato 2015/03/08
  • 大規模システム管理研究室 ― Hadoop の投機的実行数は何故4なのか?― – NAIST Edge

    大規模システム管理研究室では,未来の大規模超並列分散コンピューティング環境のための要素技術やビッグデータ解析に関する研究と,それらの応用として大災害に対するリスク管理やサービス・マネージメントに関する研究を行っています.今回は莫大な規模のサーバマシンから構成されるクラウド・コンピューティングに関するスケジューリング問題を通して研究成果の一端をご紹介します. クラウド・コンピューティング環境 クラウド・コンピューティングは,莫大な数のサーバマシンを接続して分散コンピューティングを提供する計算環境の総称です.サーバ環境はデータセンター内に構築され,デスクトップPCからタブレットPC,モバイルフォンといった多様な端末がクライアントマシンとしてクラウド・コンピューティングサービスを利用しています. クラウド・コンピューティングを提供するデータセンターでは,普及品レベルのサーバを増やして処理を並列化

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    nhayato 2014/03/30
  • 言葉の壁を取り払う自動音声翻訳 – NAIST Edge

    世界中の人々の間に大きく立ちはだかる言葉の壁は、この10年の技術革新で低くなりつつあります。その技術の名は「機械翻訳」で、人間の言葉を翻訳し、異なる言語で綴られた言葉でも理解できるようにしてくれます。今回の記事は機械翻訳の中で特に音声を入力とする「音声翻訳」についての話です。 音声翻訳を正確に行うために、3つの技術が必要になります。話された内容を正確に読み取り、コンピュータが理解できるテキストに変換してくれる「音声認識」、その内容を異なる言語へ翻訳する「機械翻訳」、そしてテキストを再び音声へと変換する「音声合成」です。この全ての技術は計算機が開発されてすぐにコンピュータの有用な応用先として取り上げられてきましたが、人間の言葉は複雑で、なかなか現実的な精度に及びませんでした。しかし、インターネットの普及によるデータの大規模化や、統計的な処理法の発展により、この10年で精度が劇的に改善され、よ

  • 自然言語処理における世界選手権 – NAIST Edge

    はじめに この度、NAIST Edgeの執筆を任されました、自然言語処理学研究室の修士2年、椿真史と申します。僕の所属する松研究室では主に、コンピュータで言葉の処理をするための研究をしています。みなさんに馴染み深いところで言うと、インターネットで情報を検索したり、コンピュータで日語を他の言語へ翻訳したり、パソコンで文章を書く時にひらがなを漢字に変換したり等々、みなさんのとても身近にあるものを支える技術について研究しています。僕も今、多くの先輩研究者やエンジニアたちの努力を噛み締めながら、ひらがなを漢字に変換しなければならないこの日語という複雑な言語を使って、みなさんに何かを伝えるべくこの文章を書いています。日語は世界の言語の中でも、コンピュータで扱うことがいちばん難しい言語のひとつなんです。 自然言語処理は総合格闘技 自然言語処理という研究分野は、けっこう特殊かもしれません。僕らの

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    nhayato 2013/11/27
  • データを読み解くリテラシー – NAIST Edge

    世間では統計学がブームらしい. Google のHal Varian氏は,2009年の時点で「今後 10 年間で最もセクシーな仕事は統計学者だ」と断言している.最近は日でも統計学に関するが売れているし,ビッグデータというキーワードにも手垢が付き始めている.私自身も研究者として,あるいは普通の市民として,様々な調査結果や統計データに接する機会が多くなっているような気がするが,その中には,首を傾げたくなるものも少なからず存在する.このボンヤリとした違和感は,統計学以前の,統計的な数字という「情報が作り出される仕組み」の取扱いに関する不適切さから来るのではないか,と最近は思いつつある.小文では,情報理論における「エルゴード性」というキーワードを軸に,この雑駁とした感じについて書いてみたい. 影の薄い「エルゴード性」 エルゴード性は情報理論で学ぶ基礎的な概念の一つであるが,抽象的でイメージする

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    nhayato 2013/08/21
  • 研究も人間関係もインタラクティブ – NAIST Edge

    :助教の山です。まずは簡単な自己紹介と、それから研究内容を。 欅:D3の欅です。私は博士後期課程から入学しました。修士までは情報検索が主の研究室にいたのですが、進学してもっと幅広く学びたいという気持ちが強くて、メディア処理やユーザインタフェースの研究をしているこの研究室に来ました。 現在、XML部分文書検索の研究をしています。普段インターネット上で検索しても、文書中から必要な情報を自分の目で探す必要があり、苦労して全部読んでも欲しい情報はなかった、ということがよくあります。取り組んでいるXML部分文書検索は、検索エンジンがどのあたりを読めば良いか要点部分を示してくれます (図1)。読むべき箇所が一目瞭然なので、ユーザが楽できます。これまでは正確な検索を研究していましたが、最近は実用という観点から、文書が大幅に更新されても正確かつ速く検索結果を提示する研究に力を入れています。しかし、正

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    nhayato 2013/07/05
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