「グローバル人材」の必要性が日本国内で叫ばれているが、グローバルに働くというのは具体的にどのような働き方、姿勢を指すのだろう。個別例を見ていくと、その在り方は実にさまざまでパーソナルなものだ。シリーズ「海外から学ぶ日本」では、日本に縛られることなくグローバルな視点をもって仕事をしている人々を紹介していく。 日本企業のグローバル化については、東京に本社を置くデザイン会社Goodpatch(以下、グッドパッチ)が一つのケースとして挙げられるだろう。2011年に創業した同社は、まだUIデザインのノウハウが日本に普及していなかったタイミングで日本の主要アプリのUIデザインなどを手がけて事業を急成長させていった。 グッドパッチの代表取締役社長である土屋尚史氏は、起業が盛んなサンフランシスコでの滞在経験を通じて、創業当初からグローバルな会社をつくることにこだわっていた。創業から4年後、実際に2015年