森美術館。企画展を観終わって出る直前のところで何か上映している。何気なく入ってみたら、これが面白くて、思わず1時間ぐらい滞在してしまった。 「不平の合唱団」 ヘルシンキの2人のアーティスト、Tellervo KalleinenとOliver Kochta-Kalleinenが始めたいわゆる参加型アートのプロジェクトだ。何らかの不平を持つ市民が自発的に合唱団に参加し、彼らが書いた不平に基づいて歌詞を決め、作曲し、合唱を行う。…という「アイディア」自体が、彼らの作品。 したがって世界中どこの誰がこのアイディアに従って「不平の合唱団」を組織しても良いのだ。森美術館では、世界各地で行われたプロジェクトの記録映像がマルチスクリーンで次々に上映されているので1つ観終わっても「それじゃ別の都市ではどんな演奏だろう?」という興味から、延々と観てしまったわけ。(東京篇もある。作曲はチャンチキトルネエドの大口