「白い紙と鉛筆さえあれば楽しかった」子供時代からデビューまで ──この度は画業40周年、おめでとうございます! このインタビューではマンガ家・清水玲子のルーツを探っていきたいと思うのですが、先生はどのような子供でしたか? 子供の頃から紙に絵を描くっていう作業そのものが好きでしたね。白い紙と鉛筆さえあれば楽しく絵を描いていました。 ──その頃にはどのようなマンガを読んでいらっしゃったのですか? 中学生の頃は文月今日子先生と萩尾望都先生が私にとっての二大巨頭でした。でもマンガ仲間の親友が萩尾先生の大ファンだったので、じゃあ萩尾先生はあなたに譲るよ、私は文月先生、って(笑)。 ──なんて贅沢な2択(笑)。文月先生の作品の魅力とはズバリどこにあると思われますか。 圧倒的に絵がお上手なんですよね。草とか花とか、とっても情緒豊かに描かれていたので、先生の作品が掲載されている雑誌をすごく楽しみに毎月買っ