上記の図でお伝えしたいことはこの3点です。 ・鋼材は切れ味とメンテナンス性(研ぎやすさと錆びにくさ)に大きな影響を与える ・切れ味には鋼材だけでなく熱処理、刃付けも大きな影響を与える ・包丁の実力は重量のバランスやメンテナンス性も合わせて評価する必要がある 鋼材マッピングで鋼材銀三鋼を見ると、こんなところになります。 粉末ハイスと比較し、切れ味の持ちは少し劣りますが、研ぎやすさは非常に高いレベルにあります。 ステンレスで、切れ味が良くて長続き、かつ研ぎやすさも兼ね備えたオールマイティな鋼材と言えます。 成分表から見るVG10 ※比較がしやすいように、公開されている値に幅がある場合は最大値や中央値を記載しております。 他のステンレス鋼と比較して特徴的なのは、モリブデン(Mo)/ニッケル(Ni)/バナジウム(V)/タングステン(W)を含んでいないという点です。この特徴が「鋼と似たステンレス鋼」
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