夜逃げの際に行動をともにした元従業員の生野さんは、松永がこまめに女性たちと会う姿を見ていた。 「私が車を運転して松永をコンビニとかスーパーの駐車場に連れて行き、そこで待ち合わせた女性の車に乗り換えて逢引きをしていました。記憶にあるのは20歳くらいのフリーターや、30代のスナックママ、あと看護師や学校の先生もいました。みんなチャーミングな感じの女性です。ほかにも、高校を卒業して『ワールド』の事務員として働いていた地味な感じの女の子とも、社内でセックスしている姿を目撃したことがあります。松永は付き合った女性に布団の信販契約をさせたり、借金させたりして、カネを引っ張っていました。逮捕後に警察の人がやってきて、松永に騙された若い女性が自殺していた話を聞き、胸が痛みました」 次の“獲物”になった元同級生は子育てに追われていた主婦 潜伏先となった北九州市から生野さんが逃げ出した1993年1月、松永は次