このコラムは毎週金曜日にリリースしている。そのために、エジプトをはじめとする中東の騒乱情勢を記そうとする時、偶然ながら奇妙な困難にぶち当たることになる。 毎週金曜日が、イスラム教徒にとっては最も重要な「金曜集会」の祭日であることは幾度か触れた。そして、このところのエジプト情勢は、金曜のモスクでの礼拝のたびごとに、新たな局面を迎えている。 1月28日には最初の大規模デモが発生し民主化の旗手となっているエルバラダイ氏が警官隊に包囲されたりした。2月4日には大統領を支持する側の勢力と改革を求める人々とが衝突し、大規模な流血の惨事となった。 2月11日は日本では祝日に当たるため、今週は水曜日に記事のリリースとなっているが、11日もやはりエジプトでは聖金曜日の集会があり、そのあとまた間違いなく、何らかの動きがあるだろう。 願わくは「血の金曜日」の混乱が早急に収まり、国内の治安が一日も早く回復すること
![エジプト動乱、日本だからできること 宗教対立の歴史を作った米国では収拾不可能 | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9633ad9bacb3f8a0b1d42bec23c8dd83daa74deb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F6%2F1200mw%2Fimg_a65a0275f4c0c26afa7f17a02cd3e41396708.jpg)