夏の甲子園を目指す大阪府大会で、PL学園は大体大浪商に敗れ、準々決勝で姿を消した。これで3年生部員は離れ、2年生わずか12人で新たにスタートを切る。甲子園の春夏通算37回の出場を誇った名門野球部は、相次いで発覚した部内暴力に揺れた。新入部員の募集も、今春に続いて来春も停止となる公算が大きい。室内練習場や野球部寮は年内にも取り壊される方針で、現状のままでは1年後に最後の夏を迎え、休部を余儀なくされそうだ。強豪校としての伝統の灯を消しても、「部員募集停止」を選んだ運営母体・PL教団の裏事情とは-。(村田雅裕) 暴力事件の衝撃 「1回戦で負けてもいい。暴力のない野球部として再出発させたい」 教団内から漏れ聞こえる切実な声が、今のPL野球部の現状を象徴している。 平成25年2月に起こった部内暴力で当時の監督が退任、6カ月の対外試合禁止処分が科せられた。 「またか」とPL教団内にも衝撃が走ったという
![【関西の議論】風前の灯火PL学園 年内にも練習場、寮を取り壊し…「休部」のピンチにささやかれる教団事情(1/4ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d6218be5f5861d7fab6303198fa9dc3da065dca8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FF2eCe6Pv1Shh5lunQsxICfEi1o8%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FGF4JLYWRKRIBFBFST7MB3GCSTE.jpg)