7月10日の阪神戦(甲子園)。梶谷が右手甲に死球を受けた。骨折と診断されて翌11日に登録抹消。5月に坂本がヘッドスライディングで右手親指、6月に吉川が死球で左手中指を骨折したのに続き、3か月連続で主力野手が骨折で離脱となった。球団関係者は「またか…」と肩を落とした。 今季は投打ともに主力選手が相次いでけがで離脱した。6月、東京Dでの試合日のことだった。報道陣が入れない練習前の時間に神社から担当者を招き、グラウンドに祭壇を立て、首脳陣や選手参加で、おはらいをした。神頼みするほど異例のけが人の多さだった。 苦しい状況でもチームは全員でカバーしながら戦った。前半戦は首位と2ゲーム差の2位で折り返し。その後も好位置をキープしたが、優勝争いを突き抜けるまでには至らなかった。主力の離脱は若手からすれば大きなチャンスであるが、チャンスをつかみきれた選手は極めて少なかった。 新人王の条件として「プロ5年目