「鬼門」と思えば思うほど力を発揮できなくなるのか。カープが昨季まで3季連続で最下位の交流戦。今季もここまで2カード連続の負け越しと苦しむ。梅雨入りに合わせたのか、打線は湿りがちである▲きょうからの日本ハム戦は新球場エスコンフィールド北海道が舞台。地元北広島市は明治期、広島県人が入植し礎を築いた。市制施行時に「南札幌市」案も出たが、先人の労苦を思う住民は広島の名を残すことを選ぶ▲原爆復興の象徴として誕生したカープも縁を大切にした。1975年の初優勝を当時の広島町の人々はわがことのように喜び、カープジュニアと名付けた野球少年団を次々と結成。北海道遠征の際には主力選手らが立ち寄って指導し、野球熱を高めてきた▲新球場誘致は息づく開拓者精神と市民の後押しがあってこそと聞く。野球少年団は日本ハムのホームタウン化で「ファイターズ」などへの名称変更が進んだ。今もカープジュニアを名乗るのは1チームだけとなっ
![北の大地とカープ | 中国新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2134ed6f0a38160da37156e8a2785631194375ea/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fchugoku-np.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2Fa%2F-%2Fimg_baa17a28b1d5f95c3b0fc339c449a10041857.jpg)