バンテリンドームナゴヤ(名古屋市東区)で開催されたプロ野球公式戦で使う試合球を持ち出した疑いがあるとして、愛知県警は2日、この試合で審判員だった50代男性の兵庫県の自宅を窃盗容疑で家宅捜索した。 この試合球は、オークションサイトで出品されていたため、中日ドラゴンズ球団が7月に被害届を出した。県警は2日、男性を任意で事情聴取。経緯や関与した人物の有無などを調べる。
島津製作所(京都市)が製造した医療用エックス線装置を巡り、保守と販売を担う子会社の島津メディカルシステムズ(大阪市)熊本営業所の幹部社員が、熊本県内の公立病院に納入した装置に回路を遮断するタイマーを仕掛け、故障を装って部品を交換していたことが本紙の取材で分かった。病院は交換修理費として200万円超を支払った。島津製作所は社内調査していることを認め、自社のホームページに「事実関係が明らかになり次第、しかるべき対応を行う」とのコメントを出した。 両社の関係者は25日、この病院を訪れて謝罪し、概要を説明した。営業所を所管する熊本県は、メディカル社などから聞き取りをする考えを示した。病院を運営する自治体は、代金の返還を求めることも視野に検討するとした。 部品を交換していた装置は、エックス線で体内を撮影しながら映像を見られる「エックス線テレビシステム」で、この病院には2009年に設置された。関係者に
15日に日本は戦後75年を迎える。戦争により、310万人が命を落としたといわれ、国土は焦土と化したが、その体験を語れる人は高齢化が進み、少なくなってきている。 後世に伝えるべき記憶が風化しつつある今、プロ野球中日で投手として活躍した杉下茂さん(94)は「人の未来を奪う戦争は、何があっても二度と起こしてはならない。あのときのことを言葉にして残しておくのが、生き残ったわれわれの役目でもある」と本紙のインタビューに応じた。 杉下さんは1925(大正14)年東京生まれ。野球が大好きだった少年は帝京商(現帝京大高)を卒業後、中国に出征を命じられ、上海近郊の捕虜収容所に収容された経験を持つ。海軍に入営した兄・安佑(やすすけ)さんは特攻機に乗り、沖縄沖で亡くなった。終戦から四分の三半世紀。戦争に翻弄(ほうろう)された一人の野球少年の記憶に耳を傾けた。(聞き手=編集委員・谷野哲郎)
IT大手ヤフーがニュース配信サイト「ヤフーニュース」に掲載するエンタメなどの一部記事に関し、誹謗中傷の抑止を目的に読者のコメント投稿欄を閉鎖したことが30日分かった。週刊誌やスポーツ紙など少なくとも3つのメディアの提供記事が対象。これまでも差別的な投稿を個別に削除したり、「炎上」の恐れがある個別記事のコメント欄を非表示にしたりする対策を取ってきたが、今回は特定メディアのエンタメ記事に関するコメント欄を一斉に閉鎖する措置に踏み込んだ。 インターネット上の誹謗中傷はコメント欄を舞台にエスカレートする場合も多く、人を傷つけ自殺者を出すなど深刻な社会問題となっている。ヤフーは過熱する皇室報道をきっかけに今回の対応を取ったが、コメント欄がなくなると対象記事の閲覧数が減ることが見込まれる。ネットニュースの基盤を握るIT大手と報道機関の関係を巡り議論を呼びそうだ。 コメント欄が閉鎖されたのは小学館の「N
東京五輪の外国人の大会関係者らが、ボランティアの運転する車で大会と無関係なレストランや商業施設へ出掛けていると、ボランティアドライバーを務める女性が本紙に証言した。選手らと外部との接触を遮断する「バブル(泡)方式」を壊す行為だけに、女性は「行きたいと言われたら、どこへでも行かざるを得ないが、ルール違反を手伝いたくはない」と悩む。(奥野斐、梅野光春)
東京都の小池百合子知事は2日、東京のこの日の新型コロナウイルス感染症の重症者が114人となり、自宅療養者が1万人を超えて医療の逼迫が懸念される状況となっていることについて「基本的に入院は中等症以上という仕分けになっている。宿泊療養、ホテル、自宅での療養がより安全になるために指示もしている」と述べ、理解を求めた。 東京の感染者は2日新たに2195人となり、7日連続で2000人を超えた。現在入院している重症患者は114人となり、1週間前の7月26日から36人増加した。一方で自宅療養者は7月31日に1万人を突破し、8月2日時点で1万2161人に。1月の第3波のように感染者が急増し、自宅で亡くなる人が出ないか懸念される状況となっている。 小池氏は重症者が増えている状況について「ここのところ増えているのは事実であります。40代50代が26人、44人と、この多くを占めている」と指摘。糖尿、高血圧、ぜん
東京都は30日、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が8月末まで延長されるのに伴い、対策本部会議を開き、延長後も引き続き飲食店に酒類提供停止を要請する感染防止策を決定した。小池百合子知事は「これ以上の感染拡大を食い止めなければならない」と強調。一方で、当面の感染急増を抑えるための新たな措置は盛り込まなかった。 30日に報告された都内の新規感染者数は3300人で、3日連続で3000人超。入院者数も3100人を上回り、自宅療養者数も9800人近くに達している。 小池知事は30日の定例会見や本部会議後の取材で「病床の確保や宿泊療養施設の拡充を進めている」とし、自宅療養者の健康観察を担う看護師を増強する方針を表明。人出の抑制については、テレワークの徹底などを求めていくとした。 また「ワクチンが行き渡るまでが勝負。この夏を最後のステイホームに」としてあらためて外出自粛を要請。一方で、感染者が増加して
東京都の小池百合子知事は28日、都庁で報道陣の取材に応じ、新型コロナウイルスの新規感染者数が27日に過去最多の2848人となり、増加傾向に歯止めがかからないことについて「ワクチンを、ぜひ若い方も打っていただきたい」と接種を呼び掛けた。 小池知事は、ワクチンを受けた高齢者が感染し重症になる割合が大幅に低下していることに言及した上で、「逆にワクチンを受けていないけれど、重症、中等症になる若い世代が増えている」と指摘。「若い方々の行動パターンが、鍵を握っている。自分がよければではなくて、結果として人にうつすと、医療体制が逼迫(ひっぱく)する。去年の夏も、年末も、お正月も、ゴールデンウィークもなく、ずーっと頑張っている医療従事者のことも考えていただきたい」と協力を訴えた。 医療体制にかかっている負荷についての認識については「基本的に、3つの柱でやっている。自宅、ホテルなどの宿泊療養施設、そして病院
新型コロナウイルス対策で酒類の提供停止に応じない飲食店に対し、取引金融機関から順守を働き掛けてもらう政府の方針決定を巡り、内閣官房が8日付で各府省庁に、所管する金融機関に政府方針への協力を求めるよう依頼する文書を出していたことが12日、分かった。内閣官房は、銀行などを監督する金融庁や、政府系金融機関を所管する財務、経済産業両省と事前に調整や検討をしていたと明らかにした。
東京五輪聖火リレーで目立つスポンサー車両を映し、ツイッターで約90万回再生された動画を3月28日、私は削除した。大音量の音楽やDJ(ディスクジョッキー)による異様な演出を問題視した動画で、削除という判断には「おかしい」という抗議の声もいただいた。なぜ削除したのか。背景にはメディアの動画公開を撮影から「72時間」とし、公道で撮影した動画すら規制する国際オリンピック委員会(IOC)の独自ルールがあった。(原田遼)
知事選には過去最多の新人8人が立候補し、政見放送はNHK総合や千葉テレビなどで流れた。放送直後からSNSで話題になり、「千葉県知事選 政見放送」などと検索すると、「放送事故」「カオス」「笑ってはいけない政見放送」などと、まるでバラエティ番組のようなキーワードが並ぶ。どのような内容だったのか。主要3候補以外のNHKの政見放送を届け出順に紹介する。 諸派の政治団体代表、後藤輝樹氏(38)は冒頭、「ちなつさん、大好きです。僕はあなたが大好きです」と切り出した。「交際相手」の好きなところを列挙し、「少しでも多くの人に幸せをおすそわけできるよう、私は選挙に立候補し続けています」と政治を志す理由を説明した。結婚の素晴らしさを語り、「人として政治家として、結婚することの素晴らしさを、結婚が最高の墓場であることを証明いたします」と述べ、公開プロポーズで締めた。
こんばんは。ありがとうございます。ジョン・ルイス下院議員は亡くなる前に、こう書きました。「民主主義は状態ではなく行動である」と。その意味するところは、アメリカの民主主義は決して保証されていないということです。私たちがそのために闘い、守る意志があってこそ強いものになります。当然のものとして受け止めてはなりません。
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