今の日本は敗戦間近の1940年に似ているのかもしれない《若手記者・スタンフォード留学記 37》(1) - 09/05/22 | 10:50 つい数日前、休憩がてら、図書館で『文藝春秋』の5月号を読んでいたところ、思わず膝を打ちたくなるような文章に出会いました。 雑誌の最後尾にある連載コラム(塩野七生さんの連載と並ぶ必読のコラム)の中で、文芸評論家の坪内祐三氏がこう述べています。(ちょっと長いですが、先月号ということで部数に影響しないでしょうから、引用をお許しください) 去年の暮れから日本は大きく変わった。 例えばバブル以前バブル以降という言い方があるが、実は、日本は、それ以前以降でも変化なかった。 バブルは崩壊していたはずなのに、やがてまた景気が復活する日が来る、と信じ込んでいた(新聞やテレビのニュースが、「いざなぎ景気」を抜いたと報じていたのは、たった二年前のことだ)。 たしか