金を出して急がせるか、それとも気長に待つか――その二者択一を迫られたとき、PostgreSQLのユーザー企業数社は資金を出し合い、このオープンソースデータベース用により速く、より深いインデクシング機能を開発してもらう道を選んだ。 その結果生まれたのが、GiSTインデックスシステムにおける行レベルのロック機能である。これによって、PostgreSQLは企業での使用に耐え得るものになった。開発者と企業スポンサーによると、この新機能にはまだぎくしゃくした点が幾つかあり、その解決を待って、リリース間近の PostgreSQL 8.1に組み込まれる予定である。現在は、PostgreSQL CVSリポジトリに置かれている。本稿では、オープンソースソフトウェアプロジェクトに対するユーザーサポートの1つのあり方として、この新機能の開発プロセスに注目してみた。 必要な機能、期限は間近 GiSTベースのPos