北海道新幹線と貨物列車の線路の共用とスピード化が課題となっている青函トンネルをめぐり、JR貨物がダイヤ調整を「経営への影響が甚大」などと否定していることに、三村申吾知事は25日の定例会見で、「軽々な発言はよく考えた方がいい」と怒りをあらわにした。 建設中の同新幹線をめぐっては、国土交通省が、同トンネル内で貨物列車とすれ違う際の安全性を課題として、新幹線の最高時速を140キロにしている。一方、県は新幹線の高速化を求めており、国も貨物列車が走らない時間帯を設定し、新幹線の最高時速を260キロに上げる案などを示していた。 ただ、9月20日の国交省の会議では、JR貨物側が「青函区間で1日51本ある貨物列車のうち、4割が設定不可能になる」「物流への影響が大きい」「年180万トンの貨物が走れなくなり、経営への影響が甚大」と反対していた。 県は北海道新幹線の建設で720億円超を負担する予定で、三村