現代社会において、過度なナショナリズムや民族主義は、どの国家においても警戒対象とみなされている。国家間の往来、交流、移住などが特別な出来事ではなくなった現在、民族や国家を強調することは時代錯誤で、利己的な思想だという意見が多勢である。 日本においてもこれは例外ではなく、国粋主義的な、あるいは民族の優位性を語るような発言をする人が居たとすれば、テレビや雑誌が批判を繰り広げるのが常である。近年、「レイシスト」という単語が頻繁にマスコミに取り上げられ、問題視されていることがこの実例である。 韓国においても、この風潮については同様である。ナショナリズムであったり、民族主義については、マスコミでも問題視され、知識人たちが敏感に反応するキーワードとなっている。 だが、韓国のそれには、他国とは大きな差異があることを指摘したい。つまり、韓国社会が敏感に反発するナショナリズムや民族主義は、「韓国人に向けられ
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