のんが主人公の声を務め、『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直監督が6年の歳月をかけて作り上げたアニメーション映画『この世界の片隅に』。SNSなどによる口コミから、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では前週6位から4位に異例のジャンプアップ、3週連続で週末興収が前週越えというヒットを記録していることが分かった。 【画像】『この世界の片隅に』場面写真 こうの史代の同名漫画を原作にした本作は、戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性、すずを描いた珠玉のアニメーション映画。絵が得意な少女・すずは、昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ、18歳で一家の主婦に。あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らし、毎日を築く、すずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の8月がやってくる――。 11月12日、全国63館