ハードウェア面での進化が従来ほどには期待できなくなった今、携帯キャリアはソフトウェア系サービスの拡充に注力している。中でも、ケータイが各種のレコメンド情報をプッシュ配信する“エージェント機能”は、ドコモとKDDIが導入に意欲を示すなど、注目の分野だ。 ACCESSの年次イベント「ACCESS DAY 2008」の基調講演に登場したNTTドコモの山田隆持社長が、このケータイ向けエージェント機能を「秋冬モデルから載せる」と明言した。 具体的なサービスの例として挙げたのは、通勤経路の事故情報の配信だ。あらかじめ自分の通勤経路を登録しておくと、経路の交通手段に事故や遅延があった場合、その情報をケータイにプッシュ配信する。「こうした情報は、朝のニュースを見たり、インターネットで検索すれば分かることだが、なかなか時間がない。(エージェントサービスを使えば)ケータイの持ち主に『電車がとまっているので、迂