雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は、バングラデシュで貧困層向けに無担保の小口融資をしているグラミン銀行と共同出資して合弁会社を設立する。 同行と日本企業との提携は、衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングに次いで2番目。13日に現地で調印式が行われる。 関係者によると、合弁会社は、バングラデシュの農家にモヤシ原料の緑豆の生産を委託し、買い取る。大粒で品質の高い豆は雪国まいたけがモヤシ原料として購入し、残りはバングラデシュで販売する。生産や選別作業などで約1700人の雇用創出を見込む。 緑豆の輸入元の中国の経済成長に伴い、品質の良い豆の価格が年々高騰しており、雪国まいたけには、原料の安定供給の面でメリットがあるという。 グラミン銀行と同行のムハマド・ユヌス総裁は2006年にノーベル平和賞を受賞した。13日の調印式には、ユヌス総裁と同社の大平喜信社長が出席する。