昨夏より1年間、ハーバード大学ロースクール(法科大学院)に留学していた山口真由氏が、現地で吹き荒れた“隠れトランプ旋風”を明かす。共和党の候補者ドナルド・トランプ(70)の主な支持者は白人の低所得者とされてきたが、民主党の牙城であるハーバード大のインテリ層にも、その支持者はいるという。 *** 続いて、熱烈なキリスト教徒の男子学生がトランプを支持する理由を語る。 「我々の主張をすべて支持してくれる“大統領”が誕生するチャンスなんだ」 しかし、彼が期待を寄せるのはトランプではない。副大統領候補のマイク・ペンスの方である。 トランプの陰に隠れがちだが、この副大統領候補も相当に強烈な人物。トランプのように人格的な問題を抱えているわけではないが、思想的には右中の右だ。 宗教・同性婚・中絶・銃――。これらはアメリカのイデオロギー対立が最も色濃く表れるトピックである。 アメリカの保守層の