文/中村康宏 「炭水化物抜きダイエット」や「高タンパク質ダイエット」が体重コントロールに効果ありと言われています。しかし、近年の医学研究により、体重増加を防いだり、生活習慣病関連疾患を予防するには、炭水化物の量より「質」がより重要であると判明しています[1]。 そこで今回は、気になる「炭水化物」と健康の関係について、最前線の研究をもとにご紹介しましょう。 炭水化物と糖質は別物!? 炭水化物は、糖質(でんぷんや糖類・甘味料・アルコールなど)と食物繊維に分類されます。この違いは、人間の体で分解できる「グルコース」を元に作られる(=糖質)か、分解されない「セルロース」を元に作られる(=食物繊維)かによります。 かつては、難消化性の食物繊維は人体に不要と考えられていましたが、近年の研究により、繊維質はヒトの健康維持に重要な役割を果たすことが明らかになってきました。 その役割としては、 (1)便通や
![炭水化物は抜くより“選ぶ”が正解!知っておきたい炭水化物と体重の関係【予防医療の最前線】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/80edf3827ff523993e03b2d2c066509e12401e8e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fserai.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F11%2F4255ecad936e4cd1e7822b7cd9d7c05e.jpg)