(佐々木俊尚) YouTubeの出現は、動画コンテンツの世界に決定的な変革をもたらした。といっても、YouTubeによってテクノロジーが進歩したというのではない。そうではなく、YouTubeは動画コンテンツには「じっくり視聴」と、「ネタ視聴」という二つの鑑賞方法があることを、くっきりと提示して見せたのである。 動画コンテンツのメタデータを軸にしたビジネスを展開しているメタキャストの橋本大也COO(最高執行責任者)は、次のように話す。「動画をネタとして視聴するスタイルが出現したことによって、どのようなコミュニティの人たちがどのような動画を見ているのかという厳密なコミュニティ視聴率を計測することも可能になる。YouTubeの動画は、mixiやMySpaceで話題になったことで視聴されるケースがきわめて多く、コミュニケーションを媒介にして動画は見られるようになっている」。 つまりは動画コン