世界自然保護基金(WWF)の発表によると、東南アジアのメコン川流域で、昨年1年間で163種類もの新種の生物が発見されていたそうだ。 発見された新種は、植物100種、魚類28種、爬虫類18種、両生類14種、哺乳類2種、鳥類1種。メコン川は、チベットの源流から、中国雲南省、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムに流れる大河であり、これらの新種は流域の各国で行われた調査で発見されたものである。タイで見つかったカエルは、牙のある大きな口を持ち、糞から羽が見つかったことから、鳥を食べると見られる。ベトナムで発見されたヤモリは、ヒョウのような柄とネコのような目を持っている。新種の一覧や写真等、詳しい内容はWWFのサイト(PDF)で公開されている。 メコン川流域は過去10年間で1000種以上の新種が発見されている生物の宝庫であり、重要な生態系の一つとしてWWFが調査・保全を進めている地域である。