Linux カーネルの脆弱性により、権限昇格が行える脆弱性(CVE-2016-5195)に関する調査レポート 概要 Linux カーネルに、システムにログイン可能な一般ユーザーが権限昇格を行える脆弱性(CVE-2016-5195)の攻撃方法が発見されました。 この脆弱性は Linux カーネルのメモリサブシステム内の copy-on-write 機能(COW)の実装に問題があることから競合状態が発生し、ローカルの一般ユーザー権限にて、読み取り専用メモリへの書き込みが可能となります。* そのため、一般ユーザー権限を取得した攻撃者がこの脆弱性利用した後、権限昇格を行い管理者権限を取得し、結果としてシステムを掌握することが可能です。 *この脆弱性は、copy-on-write 機能(COW)に問題があることから、「Dirty COW」と命名されています。 今回、攻撃を成立させるためのコードが容易