東北福祉大国見キャンパス(仙台市青葉区)周辺の通学路に「学生通行禁止」と書いた看板を設置するなど一部住民が大学側と対立している問題で、同大が新ルートを通学路として認めるよう求めた第2回民事調停が2日、仙台簡裁であり、大学側の譲歩案を住民側が拒否した。 大学側代理人によると、新ルートを3、4年生のみが利用し、1、2年生はこれまで通り市道を迂回(うかい)するとした譲歩案を示した。 住民側は調停で「1日3000人の学生がかつて住宅街の私道を通っていた。半分に減っても1500人で、混雑は解消されない」と拒否した。 調停委員は大学側に(1)定期的に住民と話し合う(2)3、4年生が新ルートを通る時間帯を設定する-など追加の条件を示した。大学側は9月13日の次回調停までに検討するという。