「TeX は if 以外の実行制御を全てマクロ展開で行う」という前置きをおいて、再帰による繰り返し処理の話をしてきた。ところが、実は、TeX にも繰り返し処理用の「構文」らしきものがある。それは \loop...\if...\repeat というもので、丁度 C 言語(やその書式を受け継ぐ言語)の do ... while(...) に相当する。 % \countUpTo{<n>}: 1 から n までの整数を出力する \newcount\num \newcount\limitNum \def\countUpTo#1{% \num=0 \limitNum=#1\relax \loop \advance\num1 \the\num\space \ifnum\num<\limitNum \repeat }この \loop は次の形で用いる。 \loop <処理1> \if<条件> <処理2>