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ブックマーク / kaikai00.hatenablog.com (14)

  • 誰の「ニーズ」か - 今日行く審議会

    学力テストにしても育にしても英語にしてもそうだが、そういうのは一体誰が求めているのだろうか。どれも、どこかの誰かがニーズを創り出すためにキャンペーンを行い、それがいつの間にか保護者や子どもの「ニーズ」なんだと言われるようになったもの。だから、そのニーズは実態から乖離する。 そのために場当たり的、短期的な対策に終始する。そうして当に必要なところやものにはまったく目が向けられず問題はそこで深刻化していく。 そういうニーズは流行だからいつかは下火になる。そういうのに乗って国などが数年間の目標や行動計画などに取り入れてしまうと、流行が終わっても止められずに、いつまでやっているのかと批判を受けることになる。 現場などでそういう流行に流されないで、こつこつと実践している人たちが、時代に適応できないなどといって批判されたりもする。 今の教育改革は、実態をきちんと把握せずに行われているからそういう傾向

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  • 此の条例は条例ぢやなくて、説法ではないかと私は思ひます、説教ではないかと思ひます - 今日行く審議会

    長崎・佐世保市:子ども育成条例に「愛国心」−−修正案、あす可決へ http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20060627/1151388099で引用した議事録の中で、澤田牛麿氏は 只今上程になつて居りまする教育法と云ふものは、私共は實に數年貴族院に列して居りまするけれども、初めて會つた珍しい法案であります、仍て一言疑問のある所を申述べて御答辯を得たいと思ひます、結論から端的に申しますと、此の法案は法案ぢやなくて、説法ではないかと私は思ひます、説教ではないかと思ひます、法律と道徳との分野は、是は私が喋々する迄もなく決つて居ることでありまして、倫理の講義や國民の心得などと云ふことを一々法律で規定する必要はなからうと思ひます、それよりはもつと法律と云ふものは進んで居るものと私は法學生の一人として思ふのであります、さう云ふ點に付て此の立案者は非常に倫理の講義が好きな傾向

    此の条例は条例ぢやなくて、説法ではないかと私は思ひます、説教ではないかと思ひます - 今日行く審議会
    niyagawa
    niyagawa 2006/06/28
    yeah
  • 学校の官僚化と統治 - 今日行く審議会

    イギリスの教育改革と日 作者: 佐貫浩出版社/メーカー: 高文研発売日: 2002/08メディア: 単行購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件) を見るから引用 留意すべき点は、マネージメント(学校経営)とガバーンメント(統治)との関連である。イギリスでは今、"イックスセレンシー(学校の優秀性)追求のためのマネージメント"という言葉が大流行している。それは一面で、学校を、ナショナル・カリキュラムの競争的な達成へと追いやっている。しかし、日の場合、学校管理職によるマネージメントは、ただちに統制(の効率化)と結びつく性格を持っている。日では「ガバナー」はまさに国家そのものであり、行政である。その性格は、一九六〇年代の学校経営近代化論が、教師への統制論として機能したことにも現れている。このような構造の下では、マネージメント効率、教師の業績競争は、ただちに権力支配への

    学校の官僚化と統治 - 今日行く審議会
    niyagawa
    niyagawa 2006/06/23
    理路整然
  • 2006年6月15日 参議院総務委員会の質疑から - 今日行く審議会

    自民党柏村武昭議員の質疑の一部を引用。 ○柏村武昭君 余り力強い答弁ではなかったわけでありますが。 今日はせっかくの機会ですから、私が個人的に長年疑問に思って、どうも不明瞭だなと思うNHKの国歌・国旗に対する公式な見解といいますか、それを今日はきちんと聞いてみたいと思います。 私は、以前からNHKの国旗・国歌の扱いに対して疑問といいますか、釈然としない思いがあったんですね。例えば、皆さんも恐らく気付いていらっしゃる方多いと思いますが、昔は放送終了のときに、日章旗が翻って君が代の、まあ演奏だけですけれども、その絵が必ず総合テレビは入っておりましたが、今全く見ることがありませんね。あれはもう完全にやめちゃったんでしょうかね。この辺のところは方針が変わったのかなと。私は、これは大変大事なことではないかと。日付が変わるときでも結構ですし、節目節目に毎日流すべきではないか。外国なんかは、僕は行きます

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    niyagawa 2006/06/23
    渾然一体
  • 立たせたい人たち - 今日行く審議会

    不起立に「煮えくり返る」 君が代斉唱で戸田市教育長 市教委によると、今月13日の市議会で「保護者や来賓で起立しない人がいる」との一般質問に、伊藤教育長が「(事実であれば)はらわたが煮えくり返る」と答弁。「内心の自由という人がいるようだが、生徒たちの前で規律を乱すようなことがあってはならない」と述べた。 国歌斉唱の際に、その場にいる人全てが起立しなければならないという責務がいつどこで決定されたのか。国歌斉唱の際に起立するのはマナーですと言われるならまだ分かる。個人の自由に任せられるものについて、他人からあなたの行為に対してはらわたが煮えくりかえるなどと言われる筋合いはない。 市教育委員会は、起立しなかった来賓の氏名や人数の調査を検討しているという。何でそこまでされなければならないのか。何の権限があってそこまでやるのか。極端だが、教育委員会は戦前の特高警察にでもなったつもりだろうか。そこまでし

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    niyagawa
    niyagawa 2006/06/20
    才色兼備
  • この問題の重要性をもっとアピールしよう - 今日行く審議会

    教育法改正 インタビュー(下) 小熊英二氏は次のように述べている。 ■介入 三つめに、自民党は「万年与党ぼけ」ではないかと感じました。 今の教育法第一〇条は「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って」と書いて、教育への政権の介入を禁じている。これは戦前の軍国主義教育への反省もありますが、制定時の状況では、共産党や社会党が政権を取って教育を左右したら大変だという危機感もあったはずです。 基法を発案した文相の田中耕太郎、教育刷新委員会(今の中央教育審議会)の初代委員長安倍能成、二代目の南原繁、首相の吉田茂らは、みな反共自由主義者でした。実際に一九四七年三月の教育法公布の直後、四月の選挙で社会党が勝って政権を取った。基法を作った当事者たちは、間に合ってよかったと思ったのではないか。 ところが与党改正案では、この一〇条に当たる部分を「不当な支配に服するこ

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  • 法改正は広報のため? - 今日行く審議会

    5月30日に行われた、教育法に関する特別委員会の参考人質疑の議事録から公明党の池坊保子議員と市川昭午氏のやりとりを引用する。 ○池坊委員 ありがとうございます。 私も、すべての点において欠点ばかりをあげつらうのではなくて、もっといい面をしっかりと受けとめ、そしてそれを大切にする心を養っていくべきだというふうには考えております。 市川参考人にお伺いしたいと思います。 今の教育法で困ることは何もないとおっしゃいました。しかしながら、足らないところを補うところがあるとお考えにはなりませんか。それはお認めにならないのでしょうか。 私は、伺って思いましたのは、不平や不満よりももっと、今不平や不満があるからということではなくて、もっと根源的な、教育のあり方、教育の理念を見直すべきときに来ているのではないか、時代の変遷の中にあって、二十一世紀にふさわしい教育理念、教育宣言、そういうものをするべき

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  • 教員は気楽な職業だという誤解 - 今日行く審議会

    http://d.hatena.ne.jp/annntonio/20060603/1149338917 id:annntonioさんのブログで読んだ松浪健四郎議員の主張。読んだ感想は、松浪氏は教員のことをよく知らないなということ。例えば、 教員には土日の休みがある。週2日の育児協力だけでは満足できなかったばかりか、夏、冬の一般社会よりもはるかに長い休暇のある職業 という部分。近くの学校の教員に尋ねてもらえば分かるが、特に中学や高校の教員では土日の休みがきちんと取れない場合の方が多い。また、子どもにとって長期休暇となる夏や冬の休みは教員にとっては休みではない。ほとんどの教員が土日以外は学校などへ出勤し仕事をしている。以前は長期の休暇が取れていたが、今ではそういうことはほとんど無い。 松浪氏は教育法特別委員会の委員だ。その方が教員という職業についてこの程度の認識しか持っていない。それで良い

    教員は気楽な職業だという誤解 - 今日行く審議会
  • おかしなことを次々とよく考えつくものだ - 今日行く審議会

    道徳の教科化可能か検討 衆院特別委で文科相 小坂憲次文部科学相は31日午後の衆院教育法特別委員会で、小中学校で「道徳」の授業を正規の教科とすることについて「道徳の在り方は学習指導要領の改定論議の中で、重要な課題として検討を進めていきたい」と述べ、教科化が可能か今後検討する考えを示した。 現在、「道徳」は教科扱いされておらず、成績評価の対象になっていない。 文科相は「道徳」を評価することについては「道徳性は児童、生徒の人格全体にかかわるので評価にあたっては慎重な対応が求められる」と述べた。 こういうおかしなことをよく考えつくものだ。道徳を教科化し評価することになった場合、どのようなことになるのか。それを想像してほしい。学習指導要領で道徳の内容としてどのようなことが挙げられているか見ていただきたい。そこに挙げられていることをどうやって評価するというのか。是非伺いたい。 これこそまさに心を態

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  • 無責任な学校と社会と - 今日行く審議会

    問題行動:児童、出席停止も…厳格化へ報告書 文科省など 生徒指導厳格化:「信頼関係損ないかねぬ」…校長ら懐疑的 「ゼロトレランス」を導入したアメリカ、義務教育でも子どもを退学させることができるイギリスの双方で起こったことは何か。それは、教員の子どもへの無関心と無責任、退学などによる子どもの社会的排除だ。 問題を起こす子どもを排除することで学校や教室の秩序は回復できるかもしれない。しかし、それは問題の質的な解決にはならない。このような取り組みは教育による格差の固定や拡大の大きな要因となる。この取り組みの対象となった子どもたちにとって、非常にリスクの高いものになる。 社会が寛容性を失いかけている状況で、学校から排除されることは社会的排除へとつながり、排除された者が社会に戻ることは非常に困難になる。そういうリスクを個人だけに押しつけるようなものには賛同できない。

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  • こういうふうに育てたい - 今日行く審議会

    俺の考え (新潮文庫) 作者: 田宗一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/04/25メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 42回この商品を含むブログ (40件) を見る この中で田宗一郎氏は次のように述べている。 現在の偉人というのは一人のものじゃない。私たちが一つのエンジンの性能を上げるといったって、音響学、エレクトロニクス、化学、金属学、機械学、あらゆる分野が全部寄り集まっていろいろなことをやらないと上がっていかない。 現代の偉人は大衆の偉人であるべきだ。昔のように人の犠牲によってなり立った偉人は断固として排撃すべきである。ナポレオンしかり。豊臣秀吉しかり。人の犠牲によってなり立っている偉人を崇拝するという思想は非常にこわい。 それは会社経営においてもこわいと思う。一人一人の思想が違うように、それぞれ持味、得意が違うのだから、その得意をみんな出し合って一つの法人とい

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  • 教育基本法 民主党検討会案について - 今日行く審議会

    民主党 日教育法案(新法)要綱(検討会案)について 民主党の検討会案についていくつか疑問な点などを挙げておきたい。 前文 心身ともに健やかな人間の育成は、教育の原点である家庭と、学校、地域、社会の、広義の教育の力によって達成されるものである。 この法律で言う「教育」が広義の意味での教育を指していることは、このように項目を並べなくても十分に理解される。「心身ともに健やかな人間の育成は、教育の力によって達成されるものである。」とするほうがすっきりとした文になる。 また、日国民ひいては人類の未来、我が国及び世界の将来は、教育の成果に依存する。 果たして教育にそこまでの責任を負わせられるだろうか。 我々が直面する課題は、自由と責任についての正しい認識と、また、人と人、国と国、宗教と宗教、人類と自然との間に、共に生き、互いに生かされるという共生の精神を醸成することである。 「自由と責任につ

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  • 日本の将来はこうなるだろう - 今日行く審議会

    米新人教師の半分が5年以内に退職=調査 [ワシントン 8日 ロイター] 米教職員組合が行った調査で、米国では新人教師の半分が、教職に就いてから5年以内に退職していることが分かった。労働条件の悪さや、給料の安さが原因だという。 2年半で教師をやめて、今は主婦業をしているジェシカ・ジェンティスさんは、学生ローンの返済に十分な給料を得られなかった、と証言。また、学校の官僚主義に対処するのが大変だったと話している。 ジェンティスさんは「子供たちはすばらしかったけれど、ストレスや低賃金のため、退職を決意するのは難しくはなかった」としたほか「若く意欲のある教師が多数やめていくのは悲しいこと」と語った。 コロンビア大学のファーベル教育・心理学教授によると、やめていく新人教師の割合はこの数十年、50%程度で推移している、という。 © Reuters 2006. All Rights Reserved. 以

    日本の将来はこうなるだろう - 今日行く審議会
    niyagawa
    niyagawa 2006/05/10
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  • 本当に読解力の低下といえるのか? - 今日行く審議会

    小学生、読む力苦手 宇都宮市教委の学習定着度調査 文章の読解力が試されることは算数でもある。 例えば、「1人あたり7の鉛筆を5人にあげました。全部で鉛筆は何ですか」という問い。「1×7」にしてしまって、5人をどう計算すればいいか分からない、といった課題も見つかった。「このケースは計算ができないというより、設問の意味を理解していない」(同課)。 という算数の問題が出てくる。この問題を 5人に鉛筆をそれぞれ7ずつあげました。全部で鉛筆は何ですか。 というように文章を変えたら子どもの正答率はどうなるだろうか。この問題のように、少し文章を変えてやれば正答率が上がるかもしれないという点は全く考えられていない。子どもの読解力の低下と捉えられているが、当にそう言えるのだろうか。 (追記) 今回のエントリーは表題も含めて適切ではない表現になっていたと思います。そこで数日後になると思いますが、読解

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