● 「原発」、とりあえず知ったこっちゃねえ、です。 なぜか。だってほんとのところがわかんないから。ほんとのところ、を知るためのことばが壊滅しているとしか思えないから。昨今の「原発」をめぐるもの言いは、上下左右の立場に関係なく、いろんな意味で「戦後」パラダイムがもはやここまで健全かつあっけらかんとグズグズになっちまってたことを反映しているから。そしてそのことを斟酌した言説は現状、ものの見事に表に出てこないから、です。 もちろん、だからこそ事態は依然としてわかりにくい。何が最も本質的な問題なのか、ということも、そしてその問題を解釈する前提も共にグズグズになっちまってるから、語り、論じるに足る前提からして存在しない。情けないけれども、それだけです。 そもそも「原発」そのものが本質的に安全か危険か、という観点から“だけ”でものを言いたがる傾向が、反対派・賛成派共に顕著です。その上で、反対派はおのれ