タグ

2012年8月18日のブックマーク (3件)

  • 東京電力の天下りの経済的損失

    東京電力は戦時中に、戦時体制に備えて政府がコントロールしやすいという名目で地域ごとにいくつかの独占事業体を構築する中で生まれた。独占事業体の特徴というのは、簡単にいうと消費者にとってムダが発生しやすいことだ。例えば電気料金は、自由競争のケースに比べて、割高になる。なのでいろんな仕組みで、政府は独占的な電力会社の電気料金を制御していくことになる。ただしどうしても完全に行われることが難しい。 そこで独占事業体の多くにはムダがわりと広範に観察できる。東京電力もその例のひとつのようである。東京都副知事でまた作家の猪瀬直樹さんは、東京電力の「天下り」を指摘し、そこにムダが発生している事実を追求している(「東京電力「天下り全リスト」公開『週刊文春』4月26日号」。この記事は、道路公団民営化やまた『日国の研究』などで特殊法人の暗部にいち早く、そして最も深く切り込んだ猪瀬さんらしい徹底した取材である。資

    東京電力の天下りの経済的損失
  • 通貨スワップについてのリンク集

    なんか韓国との領土問題で、「日韓スワップ協定破棄して経済制裁」とか、あたかも中央銀行(日は財務省も関与)間の通貨スワップが、ゼロサム的なゲームかなんかで、日が一方的に韓国に恩恵与えてそれで通貨スワップ離脱すれば韓国にだけ損失、みたいな政治的な熱狂に促された発想が蔓延している。 まあ、そういうゼロサム的な熱狂的な発想はよく理解できないので、以下は備忘録も兼ねて中銀間の通貨スワップに関するリンク先を紹介。 1.中央銀行の通貨スワップの目的や仕組みについてはFRBのサイトが詳しい。 http://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/bst_liquidityswaps.htm (ドル目線からだが他の通貨間でも基同じ) 2.よくある質問へのお答えコーナー http://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/bst_

    通貨スワップについてのリンク集
  • 現在の本当の「消費税率」は20%超ではないのか?

    消費税増税論議がこれからまたヒートしていくだろう。さて今日は講義の前の準備で、久しぶりに岡田靖さんと飯田泰之さんとの対談を再読した。芹沢一也&荻上チキさんたちの編集になる『経済成長って何で必要なんだろう?』(光文社)に収録されているおふたりの対談である。 この対談は、日経済の大きさを測る尺度としてのGDPの簡単な解説からはじまり、その変化率(つまりは経済成長率)、経済成長が現在および過去の日経済に持つ意味が実に面白く語られている。 そのなかで先進国はだいたい毎年、2%〜2.5%ぐらい実質GDPが成長するのは当たり前という発言がある。僕もそう思う。この背景には、だいたい毎年自然と学習効果などが作用して、それくらいの成長トレンドがあるということである。 岡田:GDPの増え方を見ると、先進国では、長期的に年2%から2.5%ぐらい、一人当たり生産額は増え続けています。どうも、人間の知識の蓄積し

    現在の本当の「消費税率」は20%超ではないのか?