しばらく書いていないうちにいろいろといただいておりました。とりあえず関係ありそうなものをまとめてご紹介ということで。 ちょっと前になりますが,青山学院大学の小宮京先生に『自民党政治の源流−事前審査制の史的検証』を頂いておりました。どうもありがとうございました。政治史の研究者のみなさんが集まって書かれた本ですが,本人代理人論の機能主義的な先行研究をきちんと承けたうえで,「政治史研究のみならず,現代日本政治研究にも一石を投じる」というところが非常に意欲的な本だと思います。事前審査制という制度が,政党を軽視する内閣の姿勢や政府与党の分裂回避の思惑,政党政治の在り方をめぐる規範意識など,時代に特有の要因が引き金となって作られたものであり,機能主義的な要因―議会で多数派主導の運営をするために必要というもの―は,制度が維持存続する要因であったのではないか,ということです。これは,合理的選択制度論では制
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