三重県熊野灘におけるEM技術を活用したヘドロ削減と藻場再生 ■概要 北牟婁郡紀北町は海・山・川の自然に囲まれ、世界遺産の熊野古道もある歴史的な町です。町内の第一次産業に占める水産業の割合は生産額ベースで67.3%と最も高く(平成16年度市町村民経済計算より)、また、住民による当町のイメージは、「自然が豊かで美しい町」の49.2%に次いで、「水産業の町」が45.3%(平成18年住民調査より)と、紀北町における水産業は名実ともに重要な位置を占めています。その水産業も、全国で有数の水揚げを誇った昭和50年代をピークに減少しており、豊かな漁場づくりは急務の課題の一つとなっています。 そこで、全国でも河川環境浄化に効果を発揮しているEM(有用微生物群)技術を用いて、白石湖、引本湾のヘドロ削減と藻場再生のプロジェクトを平成22年にスタート。NPO法人地球環境・共生ネットワーク三重が中心となり、紀北町E