横殴りの雨で傘をさすのが好きだ。雨の角度に傘を合わせることで、いかにも自分が傘を最適化しているという感覚がある。 先日ついに日傘を買った。 太陽は常に真上ではなく、時間によって高さを変え、最適な日傘の角度が変わる。 そして影を見れば日傘の有効面積が明らかだ。夕方に傘を水平近くに担ぎ、きれいな正六角形が地面に投影されるのを見て、雨傘にはない愉悦を感じた。 先日は川辺を歩いていたら水面の反射光が目に入ったが、日光と反射光の両方を同時に傘で遮ることに成功した。 日陰を歩いていてビルの窓からの反射光を日傘で遮るのも楽しい。
