ブックマーク / kfujiiasa.hatenablog.com (28)

  • 毎日新聞のおわび記事 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    子供の頃から新聞は身近にあり、新聞を見ながら事して叱られた時期もあった。 長い間新聞一紙が当たり前だったが、仕事に就いて時間が経つと日経新聞を読む必要に迫られ、日経新聞と普通紙一紙という状態になり、この頃から普通紙の、朝日、毎日、読売、産経各新聞の、同じことを扱う際の視点の違いが気になるようになって来た。 その為外出先や喫茶店などで新聞を手にする際は、家で購読していないものを選んで読むようにして、その違いを私なりに分析することを心がけた。 現在住んでいる施設の図書室では、日経と普通紙四紙、更に地方紙・神戸新聞が置いてあり、いわば新聞天国といって良い状況で、私は日課として経済関連記事が素晴らしい日経と、左右のバランスをとって毎日と産経の三紙を読み、時折時間があると神戸新聞や読売、朝日の様子を見ることにしている。 先日、周知の通りいわゆる「袴田事件」の再審で静岡地方裁判所から無罪の判決が言い

    毎日新聞のおわび記事 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2024/10/01
    悲しい事件の中での、ささやかなエピソード。松本サリン事件の河野さんへの報道と、その後のマスコミ各社の謝罪を思い出しました。
  • 中断中の独り言・塩野七生「翔ぶが如く」を読む - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    月刊誌・文藝春秋8月号にイタリア在住の作家・塩野七生さんが『「翔ぶが如く」を読む』と題して、塩野さん連載の巻頭エッセイ「日人へ」の250回記念として書かれている。 云うまでもなく「翔ぶが如く」は作家・司馬遼太郎さんの、「坂の上の雲」と並ぶ大長編小説で、明治維新の立役者、薩摩の西郷隆盛と大久保利通の活動、友情や訣別、西南戦争の展開などを描いたものである。 この「翔ぶ」という不思議な題名は、薩摩武士の剽悍(ひょうかん)な様を表したという説と、中国古代の漢詩「詩経」に出てくる鳥と雉の「とぶが如く」とよまれた仲の良い兄弟を西郷と大久保に見立てた、との二説が有る。 塩野さんの「翔ぶが如く」の読み解きは以下のようなことが骨子になっている。 ・「竜馬がゆく」の主人公・坂竜馬は人好きがして明るい。「労」は多かったが若いがゆえに「苦」にはならない若者向きの作品である。 ・西郷隆盛と大久保利通とが主人公に

    中断中の独り言・塩野七生「翔ぶが如く」を読む - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2024/08/06
    作品もですが「内務卿の靴音」の章題が、強く心に響きます。塩野さんは、評判よりも、その人の実行力を評価しますね。
  • 中断中の独り言・福島県・桑折(こおり)の桃のお裾分け - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    施設の入居者の方から福島県伊達(だて)郡桑折(こおり)町の特産桃のお裾分けを頂いた。 「桑折」の名前はその独特の読み方から記憶に刻まれていて、桃に付されていたメモからそれがよみがえって来た。 戦国時代後半、奥州を席巻した伊達政宗で有名な伊達氏は、元々常陸国(ひたちのくに・茨城県)の出自で、源頼朝が奥州・藤原氏を討伐した奥州合戦に戦功があり、奥州伊達郡の地頭職を与えられて伊達氏を称し、桑折郷に居住したことに始まる。 律令制の時代から桑折には伊達郡の郡司が政務を執る役所・郡家(ぐんげ)がおかれ、この事から郡(こおり)と呼称され、ここから一説には盛んな養蚕とも関連して桑折に転化したとも云われる。 伊達氏にはその支流で家臣として支えた桑折を貫地とする桑折氏があるが、作家・山周五郎の小説「樅ノ木は残った」で有名になった「伊達騒動」の当事者・原田甲斐(はらだかい)は桑折氏の縁者である。 郡家は郡衙

    中断中の独り言・福島県・桑折(こおり)の桃のお裾分け - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2024/08/04
    父が桑折の出身で、夏休みに田舎に行くと、桃の収穫を手伝いました(桃の産毛で全身が痒くなる)。先祖は近くにある霊山を拠点とした北畠顕家配下だったとの言い伝えがあります。ご紹介ありがとうございました。
  • 周防国(すおうのくに)・鋳銭司(すぜんじ) - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    古代律令制下で令外官(りょうげのかん・制度に規定のない新しい官職)鋳銭司(じゅせんし・ちゅうせんし)は現代で云う造幣局で、皇朝十二銭(こうちょうじゅうにせん)と呼ばれる和同開珎(わどうかいちん)など十二種の銅銭等を鋳造を担当する役所だったと考えられている。 河内国(大阪府)、山城国(京都府)、長門国(山口県)におかれ、天長2年(825)には長門から周防国(山口県)に移された周防鋳銭司が開設されたとされる。 長門国及び周防国(何れも山口県)に鋳銭司が設けられているのは2022年9月15日のこのブログなどに書いて来たように、大仏創建時の材料にもその銅が使われた、長登(ながのぼり)銅山などが近くにあり材料の調達に適していたからだと考えられる。 周防鋳銭司跡は現在の山口市鋳銭司(すぜんじ)にあり昭和41年(1966)に発掘調査が開始され昭和48年(1973)に国史跡に指定されている。 正式な呼称「

    周防国(すおうのくに)・鋳銭司(すぜんじ) - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2024/06/15
    鋳銭司村と言えば「花神」で心に刻まれていますが、太古からの歴史があるのですね。「余談ながら」と続けたのもツボでした。
  • 中断中のひとりごと・三木城址へ行ってきた - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    今日は寒風のなか、播磨に住むからには一度は行かなければと思っていた兵庫県三木市にある三木城址に行ってきた。 兵庫県に来て二年近くになり、海沿いの辺りには少しずつ慣れて来たような気がするが北の山手は全く土地勘がなく、車は遠慮して電車を利用した。 やはり電車では大きく回り道になるようで、シャトルバスで市営地下鉄の学園都市に出て、湊川経由で神戸電鉄を利用して片道約1時間半かかってしまった。 湊川は初めて通過したが、南北朝時代に南朝方の楠木正成が足利尊氏に敗死した地で、子供の頃から「湊川合戦」の記憶があり、駅名アナウンスに何か旧知の響きがある。 三木城の名前が歴史に深く刻まれたのは云うまでもなく戦国時代末期の「三木の干殺し」といわれた凄まじい籠城戦であり、播磨国ひいては兵庫県では連綿と語り継がれている。 私も2023年2月10日『「別所一族の興亡」・播州三木城の戦い』の記事など既に何度かこのブログ

    中断中のひとりごと・三木城址へ行ってきた - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2024/02/16
    あと1週間ほどで、三木城を舞台とした小説を取り上げる予定です。写真で三木城の雰囲気を鯵合わせていただき、ありがとうございました。
  • 「太平記の世界・列島の内乱史」応永の乱/ブログ中断のお知らせ - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    佐藤和彦著「太平記の世界・列島の内乱史」吉川弘文館刊を読み終えた。 このは14世紀の30年代から鎌倉幕府の終焉と共に約60年間にわたって日列島を広範囲に戦乱に巻き込んだ南北朝時代を、室町時代に成立した軍記・太平記を共通の手がかりにして描こうとしたものである。 その描く術としてこの時代に活躍した人物、後醍醐天皇、足利尊氏、楠木正成、夢窓疎石(むそうそせき)、佐々木道誉(ささきどうよ)、足利義満(あしかがよしみつ)の6人に焦点を当て時代を浮かびあがらせようとしている。 それぞれの章が独立している為に、どうしても社会情勢や戦いの様相などの記述が重複してしまう欠点が生じてしまうが、同じ事象を違った立場でみることが出来るという利点もある。 ここでは全体を振り返ることはせず、私の最も興味のある山口県の郷土史の観点から、このの中で「応永(おうえい)の乱」として足利義満の章でとりあげられている、大内

    「太平記の世界・列島の内乱史」応永の乱/ブログ中断のお知らせ - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2024/01/18
    中世から幕末、場所は山口を中心に、時に現代に、時に世界へと目を向けた考察を楽しませていただきました。また時間が許せば知見を記して頂ければと思います。そして最後の句も、このブログにふさわしく感じました。
  • 映画「小説家を見つけたら」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    NHKBSで放送された2000年のアメリカ映画小説家を見つけたら」原題「finding forrester」を録画、長らく放置していたが時間を見つけようやく観終わった。 放置していたのが後悔されるような、記憶に残る、また観終えて余韻の残る私にとって良い映画であった。 原題「finding forrester」にあるフォレスターが主人公のひとり初老の小説家で、これを今は亡きショーン・コネリーが演じている。 もうひとりの主役が16歳の黒人青年ジャマールでロブ・ブラウンという俳優が演じているのだが、私はこの映画で初めて出会った気がする。 ネタバレにならない範囲で簡単に済ませると、ニュヨークの黒人街で生活しているバスケットボールと基礎学力に秀でたジャーマールは、あるきっかけで隠遁生活をおくるピュリツアー賞作家のフォレスターと知り合う。 ジャマールの文才を知ったフォレスターは友達として支援し、名門

    映画「小説家を見つけたら」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2024/01/15
    御陣乗の太鼓で、かつてのように、更なる余震を追い払って欲しいと願います。
  • 今年(2023年)の振り返り - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    大阪八尾から神戸の西外れに引っ越して1年半経過した今年の暮れ、ようやくこの地のあれこれに少しずつ馴染みつつあるような気がする。 世間的には、コロナが五類に移行してようやく一区切りしたものの、毎日のニュースではウクライナや、パレスチナでの戦いの情報が途切れなく続くという状況にある。 来年を前向きに捉えることに役立てようと個人的な面で今年を振り返って見た。 ①コロナへの罹患とぎっくり腰の反省 コロナは約半月、ぎっくり腰は約一ヶ月半ロスした気がするが、何れも振り返って見ると原因に心当たりがあり、自分なりにこの事を生かさねばと思う。 体力作り、再発防止としてのウオーキング、朝体操、ストレッチはロスの期間を除き現在も継続している。 ②今年のこのブログの投稿数、321回 ①の際に中断した以外は着実に投稿してきたと思うが、これからは成り行きに任せ、適当に休みを入れつつ継続しようと思っている。 ③俳句

    今年(2023年)の振り返り - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/12/31
    「またひとつ重し背負うや年の暮」含蓄がありますね。来年もよろしくお願いします。
  • 司馬遼太郎さんの随筆⑤・統帥権(とうすいけん) - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    昭和史家や昭和史に造詣の深い作家、評論家が日中戦争や太平洋戦争を論じる場合善かれ悪しかれ必ずその対象の一端が統帥権に当てられる。 統帥権とは軍隊を動かす権限のことで、明治憲法下でプロシア(ドイツ)憲法に倣って規定された条項では、この軍隊を動かす権は三権(司法、立法、行政)から独立して天皇に直属し、その機関は陸軍の参謀部と海軍の軍令部であった。 例えば英国は首相が軍を動かす最高指揮を取るが明治憲法下では首相は手をふれることが出来ず、内閣に直属している陸軍大臣、海軍大臣も軍内の行政権を持つだけで統帥権とは切り離されていた。 このようなシステムにしたのは明治初期、士族反乱が頻発した際、一々行政府と調整したことで軍の活動に遅れを生じ、これに危機感を持った当時の陸軍側の意向が強く働いた為と云われる。 司馬さんは「明治という国家」のなかで、以下のように語り、「統帥権の独立」が敗戦への大きな要因であっ

    司馬遼太郎さんの随筆⑤・統帥権(とうすいけん) - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/09/29
    普通は絶対的権力者が道を誤るが、日本は権力者の周辺による過度な忖度によって、次第にその思いから離れていくのでしょうか。ヨーロッパの憲法を研究した伊藤博文らでは、想像できなかったでしょうね。
  • 「出雲尼子(あまご)一族」/夕虹 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    ふるさと厚狭(現在山口県山陽小野田市)に縁があった出雲国(いずものくに・島根県)出自の戦国武将・三澤氏の足跡をたどるとどうしても出雲を拠地とした戦国大名・尼子氏と向き合わざるを得ない。 これは一度尼子氏に関するを読んでみなければと思い図書館で米原正義著「出雲尼子一族」吉川弘文館 刊を探しだし借りてきて読み終えた。 著者は2001年に亡くなられた日史の研究者であるが、このの実績で世間では尼子氏の研究者と思われている節もあるらしい。何れにせよ尼子氏について数少ない貴重な書籍と言える。 全体のことは書ききれないので私自身新たな知識になった主なことを書くことにした。 ・尼子氏は近江源氏・京極佐々木氏の出自で、近江国(おうみのくに・滋賀県)甲良庄(こうらのしょう)尼子郷を所領としたことに始まる。 ・明徳3年(1392)出雲国は山名氏に代わり京極氏が守護に任ぜられるが、ほどなくして尼子氏が出

    「出雲尼子(あまご)一族」/夕虹 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/08/14
    尼子経久による急激な膨張とその後の急降下の「降り幅」は、戦国時代でも一番ではないかと思います。血縁を毛利が残したのも、意味深に感じますね。
  • 『東アジアからみた「大化の改新」』 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    仁藤敦史著『東アジアからみた「大化の改新」』吉川弘文館 刊(歴史文化ライブラリー555)を読み終えた。著者は日史の専門家で特に古代史について色々な著作がある。 よく知られているよう「大化の改新」とは飛鳥時代皇極天皇4年(645)中大兄皇子、中臣鎌足等が当時実権を握っていた蘇我氏を滅ぼした「乙巳の変(いっしのへん)」を端緒に氏族制度を廃して天皇中心の律令国家体制を目指した改革である。 私自身は今までこの「大化の改新」を単なる内政問題とばかり思っていたが、このは当時の中国(隋、唐)朝鮮半島(高句麗、新羅、百済)を含んだ東アジア情勢に着目しこの情勢変化に対応した日・倭国の動きが「大化の改新」であることを説明していて目からウロコの感じがした。 このに依って得られた私自身の新しい知見は以下の通りである。 ・当時の大国・唐の外交は北方、西方、東方があり、北方、西方を安定化させた640年以降その

    『東アジアからみた「大化の改新」』 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/07/23
    昔は皇室史観の関係か天智天皇を持ち上げる印象でしたが、最近は外交を正したとして天武天皇を評価する内容を多く見ます。天智治世下での水城の建設や遷都など、東アジアから見るとこの傾向は強まるのでしょうね。
  • 「今井翼 タイ縦断鉄道の旅」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    BS日テレで「今井翼タイ縦断鉄道の旅」という番組が放送されている。といってもたまたま番組表で懐かしい「タイ」という文字に牽かれて録画したのだが、俳優の今井翼さん(正直いって私は今まで全く知らなかった)がタイ北部チェンマイから南部マレー半島のサムイまで約1600kmのローカル鉄道を乗り継ぐ旅番組である。 たまたま録画した回が番組の#15#16で首都・バンコク周辺を廻っており私にとって20年以上前の約6年間を思い出させる懐かしい映像の連続であった。 ①水上マーケットの船頭さんの自宅訪問 今井さんが水上マーケットで出会った船頭さんの自宅を訪れるのだが、タイ特有の高床式住宅に大家族で暮らす日常で、この風景は私が担当した工場近郊の川に面した従業員宅を訪れた記憶と全く重なる。 タイの地方では運河や川に沿って住宅が建てられ、周囲にはバナナやココナッツの樹があり風通しがよく移動には小さな舟が使われる。

    「今井翼 タイ縦断鉄道の旅」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/06/15
    いつも読んで頂きありがとうございます。こちらの「坂の上の雲」は私の投稿に間に合いませんでした(^^) 一時お休みされて心配しましたが、これからも投稿を楽しみにしています。
  • 最も記憶に残る本のなかの文章 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    5月13日のこのブログで文藝春秋の記事「私の人生を決めた」に関連して私の記憶にあるのことを書いた。 その時今まで読んできたものを思い出すなかで今も記憶に残り自分の糧にもなった文章もいくつか浮かんできたが、そのなかの一番はやはりこれだと思われる。 司馬遼太郎さんの作品のなかで新選組を題材にしたものが「燃えよ剣」と「新選組血風録」の二作品であり、この何れにも「油小路(あぶらのこうじ)事件」が出てくる。 油小路事件は、新選組幹部・伊東甲子太郎(いとうかしたろう)が新選組を脱退し薩摩藩に加担して高台寺党を結成したため、新選組が伊東を暗殺してその仲間をおびき寄せ壊滅させるべく、その遺骸を京の油小路に放置して起きた新選組と高台寺党の闘争事件である。 遺骸引き取りに来た高台寺党7人を新選組多数が襲い、7人の内3人が闘死した。死んだのは藤堂平助、服部武雄、毛内監物で何れも逃れた4名と比べて抜群の剣の使

    最も記憶に残る本のなかの文章 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/05/22
    いまちょうど司馬遼太郎作品を取り上げていますが、読み直すと読んだ時の情景と一緒に言葉が甦って来ます。十代の時期に大きな影響を受けました。
  • ブログを開設して丸四年、など - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    はてなブログの運営会社から「ブログを開設されて四年になりました」という通知がメールで来た。 そうか、「誰でも無料でブログが始められる」というキャッチコピーに釣られてもう四年になるのかと我がことながら少し感慨もありデータを見てみると ・投稿回数が1310回 ・累積アクセス数が91083回 ・現在の読者数が301人 になっており、故郷厚狭の歴史のことなど余り一般的ではない内容にもかかわらず有難いことだと感謝している。 やり始めるとついつい毎日書くのが習慣になってしまうが、今後は毎日に余りこだわらず「書きたいことがある時に書く」を基に出来るだけ長く続けていきたいと思っている。 また昨日はお彼岸で永く住んだ大阪八尾まで車で墓参りに行ってきた。良い天気に恵まれひょっとして近くの桜が咲いているかなと思ったもののまだまだ少し早くて残念。 自分が住んでいた場所を通り抜け、車から客観的に見るのもなかなか複

    ブログを開設して丸四年、など - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/03/23
    4周年おめでとうございます。この濃い内容で毎日投稿を続けるのはスゴいです! これからも楽しみにしています。
  • フィリピン・マニラ市街戦のことなど、「あゝモンテンルパの夜は更けて」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    1月6日のこのブログで「平成の天皇皇后 両陛下大いに語る」と題して、月刊誌・文藝春秋一月号に昭和史家・保坂正康さんが、作家半藤一利さんなどと共に天皇皇后両陛下(現在上皇上皇后両陛下)と会い歴史などについて話し合われた記事が掲載されていることを書いた。 文藝春秋の二月号にはこの後半部分が載っており、これも興味を持って読ませてもらったがこの中で先の戦争のフィリピン・マニラ戦のことに触れて話し合われている。 私は太平洋戦争の開戦のことも含めて関心があり色々なを読んできた気がするが、この陸戦については今まで殆んど知らず、この度せっかく得られた知識なので書き残しておくことにした。 ・フィリピン各地での激戦で日人50万人以上が命を落としている。この数は日中戦争以来中国方面の死者数を上回り戦域別で最も数が多く、料不足による餓死者が多かったことも影響した。 ・一方戦禍に巻き込まれたフィリピン人が百十

    フィリピン・マニラ市街戦のことなど、「あゝモンテンルパの夜は更けて」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/02/12
    「一朶の雲」の表現で、坂の上の雲を思い出します。人生の指標ともなった作品群でした。合掌。
  • 司馬遼太郎が見た毛利の家祖&サラリーマンの元祖・大江広元 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    図書館でたまたま目についた2001年に刊行された「司馬遼太郎がゆく」プレジデント社を借り出して読み始めているが、多くの人に読まれたらしくの体裁がだいぶくたびれて来ている。 それだけ司馬遼太郎さんに対する支持が多い証拠かもしれない。色々な角度からその魅力に迫ろうとするなか、第三章で司馬さんが名の福田定一で若き日に書いたサラリーマン向けの随筆「サラリーマンの金言」が転載されている。 大抵の司馬作品は読んできたがこの随筆は未読で、たまたま遭遇したことに喜び早速読み終えた。 歴史上の人物や司馬さんが勤めていた新聞社で出会った複数の人達をサラリーマン的な視点で描いたもので元サラリーマンとしても時代を越えてうなずけるものが随所にある。 この中で鎌倉幕府の草創期に活躍、先日終わった大河ドラマでも存在感を発揮した大江広元(おおえのひろもと)が『サラリーマンの元祖』として取り上げられている。 大江広元は

    司馬遼太郎が見た毛利の家祖&サラリーマンの元祖・大江広元 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
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    nmukkun 2023/02/04
    司馬遼太郎が大江広元をサラリーマンの元祖と称していたのは承知していましたが、広元の座右訓は初めて知りました。正にサラリーマンの鏡ですね。
  • 歴史・時代小説の巨星 生誕100年②司馬遼太郎 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    2023年に生誕100年を迎える巨星の二人目は作家・司馬遼太郎さん。 初期の西域ものと言われる「ペルシャの幻術師」などから、直木賞を受賞した「梟の城」を中心にした忍者小説、更に「竜馬がゆく」「燃えよ剣」「坂の上の雲」など男の生き方を描いた歴史小説、その後文明批評とも言える史伝、史論、紀行文、エッセイなど時代と共に作風を変化させいわゆる「司馬史観」を確立させた。 私は自己分析で司馬史観の影響を受けているひとりで、ほとんど全ての著作を読んできた気がするが、初めて出会ったのが中学生の頃1960年代前半なのでちょうど忍者小説から歴史小説の転換期であったと思われる。 その走りである新撰組小説「燃えよ剣」「新撰組血風録」は新撰組ものの原典とも言うべき作家・子母澤寛さんの「新撰組始末記」と共に従来の新撰組や土方歳三に対する見方を大きく変える起爆剤になった。 誠に余談ながら子母澤さんや司馬さんの著作が現れ

    歴史・時代小説の巨星 生誕100年②司馬遼太郎 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/01/12
    私も中学生の時に司馬体験をして、がっつり染まりました。今年は司馬作品を取り上げる予定です
  • 歴史・時代小説の巨星 生誕100年①池波正太郎 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    2023年は池波正太郎、司馬遼太郎という国民的人気作家2人の生誕100年に当たるということで色々なマスコミで取り上げられたり行事が計画されている。 日経新聞の元旦記事第二部でも「歴史・時代小説の巨星 生誕100年」との見出しで紹介があった。 共に1960年に直木賞を受賞しているがその作風は大きく異なる。私は世代的にも両者が精力的な執筆活動を繰り広げた時代を共に生きており、かなりの分量を読んできた自負もある。 池波正太郎さんは亡くなられて33年、司馬遼太郎さんは27年経過しているものの、その作品は全く色褪せず常に文庫は売れ行き上位にランクされ、ドラマ化も頻繁で広く国民に受け入れられていることがわかる。 池波正太郎さんの代表作のひとつ「まんぞく まんぞく」が生誕100年BS特集時代劇として石橋静河さん主演の女剣士役で最近放送され、で読んだ印象とは少し異なることを含め楽しく観させて貰った。

    歴史・時代小説の巨星 生誕100年①池波正太郎 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2023/01/08
    私は最初、司馬遼太郎一筋でしたが、年を重ねると池波正太郎の作品に惹かれるなりました。「まんぞく まんぞく」も剣客商売のスピンオフ的な作品と思いましたが、単独で現代にも通じる作品だと感じます。
  • 「播磨気質(はりまかたぎ)」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    新しく住んだ播磨の風土を知りたいと図書館で借り出した「播磨気質」というは、神戸新聞社に掲載されたシリーズをまとめたものらしいが、5部の構成になっており 第1部 われら播州人(播州人への悪口の集大成) 第2部われら混血民族(渡来人や国内各地の血の交流あれこれ) 第3部反骨の系譜(反骨心溢れる人物群像) 第4部播州五川(揖保川、市川、千種川、夢前川、加古川) 第5部私の播州論(19人の著名人の郷土論) のような形でまとめられたものである。 *()内は私の注釈 特に第1部は冒頭から江戸時代に出版された「人国記」のなかで紹介される「播磨国の習俗は、知恵があって、しかも義理を知らない。親は子をだまし、子は親を欺くーーー」 赤裸々に誠に厳しい自己評価から始まっているがもちろんこれにはこれを切り口にして播州人を分析しようとする意図があるのだが。 播磨に住むことになって格好の教材になっているのかもしれな

    「播磨気質(はりまかたぎ)」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
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    nmukkun 2022/12/08
    室町における赤松氏の興亡は興味深いですね。尊氏に味方した円心から始まり、満祐の将軍暗殺から没落。その後吉野から神器を取り戻して劇的な再興を果たすも、戦時代で衰退と、絵巻物を見るようです。
  • 映画「パリは燃えているか」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    NHKBSで放送された1966年の米、仏合作で有名なルネ・クレマン監督の大作「パリは燃えているか」を録画してようやく観終えた。 ルネ・クレマン監督は「太陽がいっぱい」「禁じられた遊び」などで著名で、おまけに音楽担当が「アラビアのロレンス」「ドクトルジバゴ」のモーリス・ジャールこれだけで圧倒されそうだが出演者がフランス側、アラン・ドロン、ジャン=ポールベルモント、イブモンタン アメリカ側、カーク・ダグラス、グレン・フォード、オーソン・ウエルズ、アンソニ-・パーキンス、ジョージ・チャキリス 等々リストを見るだけで疲れてしまう。 内容は第二次大戦のヨーロッパ戦線で、連合軍がノルマンディーに上陸を果たしてドイツに進軍するなか、ドイツに占領されていたフランス・パリをドイツの破壊から守ったフランスレジスタンス(抵抗運動)の活躍を描いた作品で、戦後の世代には馴染みの自由フランス軍の指導者として名高いド・

    映画「パリは燃えているか」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
    nmukkun
    nmukkun 2022/11/10
    こちらは大作でしたね。私のブログでも取り上げましたが、柳田邦夫の「日本は燃えているか」に繋がってしまいます。